雲や雪はなぜ白く見える? 身の回りの「色」に注目してみよう|なるほどなっとく 中学受験理科
入試理科では、「理科的思考力」が求められることを前回の記事でお伝えしました。では、子どもの「理科的思考力」を養うためにはどうすればいいのか? 小川先生は、普段から身の回りのいろいろな事象に興味を持ち、理科的視点で捉える姿勢が大切だと言います。そこで今回は、さまざまな事象の中から「色」にフォーカスしてお話いただきます。
「理科的思考力」は、普段の生活のなかで養える
近年の入試理科では、仮説、観察・実験、結果の考察について述べた文章を読み、条件を整理しながらさまざまな問いに答える問題が増えています。また、小学校や塾では習わないテーマを扱った問題も出題されます。これらの問題を解くためには、普段から身の回りの事象を「理科的視点で考える力」を養う必要があります。
「理科的視点で考える」とはどういうことかというと、身の回りで起こる現象には、その原因がありますから、それを考えてみることです。ところが今の子どもたちは、「なぜそうなるのか」を自分で考えてみる姿勢が弱いと感じます。また、単純に知識として、塾のテキストなどに書かれた原因と結果を覚える傾向があり、受験勉強においても「暗記すればよい」という風潮を生み出しています。
しかし中学や高校の中には、観察や実験に力を入れ、仮説から結果まで生徒自らが考えて調べる授業に力を入れているところもあります。また、大学入試も今後は記述問題などを通して、受験生の思考力を問う問題が増えていくことが予想されます。ですから家庭では、小学生のうちから理科的視点で考える力をお子さんにつけさせることを意識していただきたいと思います。
理科的視点で考える力をつけるためには、科学館や博物館などに出かけてみることもおすすめですが、普段の生活の中でもこの力を養うことは十分可能です。ぜひ、身の回りの事象についてなぜそうなるのかを親子で考え、調べてみてください。
なぜ、ものが白く見えるのかを考えてみる
理科的視点を養う題材の一つとして、身の回りにあるものの「色」に注目することもおすすめです。たとえば、
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