船が浮くのはなぜ?「浮力」について考えてみよう|なるほどなっとく 中学受験理科
専門家・プロ
2021年5月28日
水溜 兼一(Playce)
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学習範囲が広く、難しいイメージがある理科の中学入試問題。難関校に多くの子どもを合格させてきたカリスマ講師・小川眞士さんが、子どもの理科力を育むためのヒントを伝えます。
入試理科では、理科的思考力が求められます。子どもの理科的思考力を養うためには、普段から身の回りのいろいろな事象に興味を持ち、その原因を理科的視点で捉える姿勢が大切です。今回は、さまざまな事象のなかから「浮力」にフォーカスして、小川先生にお話いただきます。
物が水に浮くのは「浮力」が影響している
港や海では、いろいろな船を見ることができます。特に何万トンもの巨大な客船やコンテナ船などはその大きさに圧倒されますね。でも、なぜあんなに大きな船が沈まずに浮かんでいられるのかを考えたことはありますか? ほんの手のひらサイズの小石は簡単に沈んでしまうのに……。じつは、いろいろな物が浮いたり沈んだりするのは、「浮力」が影響しています。浮力とは、「液体中にある物体が上向きに受ける力」のことです。
浮力を知るためには、まず「水圧」を理解する必要があります。水圧とは、水中で物体に働く圧力のことです。水の中にある物体は、下図のようなイメージで、すべての方向から水圧を受けます。そして、
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