受験生親子のための支援のイロハ[2] 支援を受けるのが上手な子供に育てるには ―― 中学受験との向き合い方
勉強で得られる知識のほかに、社会で生きるうえで役立つコミュニケーションスキルを身に付けることも中学受験の醍醐味のひとつです。たとえば「周りの人間に頼ること」「サポートを動員すること」です。中学受験では親や先生に、わからないことを素直に「わからない」と言い、自分の疑問点を相手が理解できるように伝え、相手に教えを乞う機会が多々あります。こうした経験を通して、周りから支援を受けることが上手になっていくはずです。しかし、なかにはこうしたやりとりを苦手とし、大人になっても不得手のままの人もいます。そうならないために、親としてできることを考えたいと思います。
「間合いの感覚」をもって自分自身や子供と向き合う
子供にとって一番身近な大人は親です。大人に支援を求めやすい性質を子供が育むためには、まず親御さん側が“子供に頼られやすい親であること”を心がける必要があります。気をつけるべきなのは、子供のもやもやした気持ちをないがしろにして、「もっと勉強しなさい!」などと声を荒げないようにすること。本来は子供の幸せを願って中学受験に踏み切ったはずです。それにもかかわらず、「○○中学に合格した自慢の息子」という自分の描くサクセスストーリーに目が向いてしまい、子供に行動を強いるようになってしまうことがあります。しかしそういった状況が続くと、子供にとって親が恐ろしい存在になってしまうことがあるのです。
前回の記事でお伝えしたとおり、子供から頼られやすい親になるためには、
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