中学受験ノウハウ 勉強法

これだけは押さえておきたい! 難関校合格に近づく3つのポイント

2021年7月20日 松田翔

「せっかく中学受験をするのだから、わが子には難関校に合格してほしい」と思っている方は多いかもしれません。しかし、そこはやはり「難関校」。誰でも準備せずに入れるほど簡単な世界ではありません。とはいえ、“選ばれた天才”だけしか入れないほど厳しい世界ではないことも事実です。「神奈川御三家」のひとつ・栄光学園出身の経験、また中学受験の指導に7年以上携わってきた経験をもとに、これだけは押さえておきたい難関校合格のためのポイントをお伝えします。

難関校合格に近づく3つのポイント

それでは、難関校合格に近づくために必要な3つのポイントをお伝えします。

3つのポイント
・基礎知識
・読解力
・記述力

基礎知識

ひとつめのポイントは「基礎知識」です。難関校になるほど「基礎知識がすべて身についている」という前提で入試問題が作成されています。特に、入試で記述量の多い問題を出題する学校に関しては、基礎知識をそのまま答えさせる問題は出さず、基礎知識を踏まえて考えさせるような問題が出題される傾向にあります。つまり、知識を過剰に身につけてもライバルに差がつかない一方で、基礎知識がなければそもそも得点がほぼ望めないということ。言うなれば、基礎知識は難関校合格のための“必要条件”ではあるものの、“十分条件”ではないということです。

読解力

ふたつめのポイントは「読解力」です。難関校ほど問題文の量が多く、文章も難解です。国語の論説文にいたっては、大学入試顔負けの難しい問題文が登場する場面もあります。また、算数の文章題も非常に難解。じっくり読まないと理解できない問題が少なくありません。このように難関校の場合、読解力は国語の得点に直結することはもちろん、そのほかの科目の問題文を理解するためにも非常に重要なのです。

記述力

3つめのポイントは「記述力」です。私が見てきたかぎり、基礎知識は十分で、読解力も思考力も優れているにも関わらず、記述力がないために得点に結びつかない子が毎年います。そもそも記述力とは、採点者に対して「この問題をしっかり理解できています」と示すための力。合格のためには“必要不可欠な能力”ともいえるでしょう。

ポイントを押さえた勉強法

では、ここまでお伝えした3つのポイントについて、難関校を目指すうえで意識しておきたい勉強法をそれぞれお伝えします。

3つのポイント
・基礎知識
・読解力
・記述力

基礎知識を身につける方法

基礎知識を身につけるためには、「点」ではなく「線」で理解することが大切です。基礎知識は、時間をかけて反復すれば誰でも一定のレベルまでは達することができますが、難関校受験を考える場合には、基礎知識の習得ばかりに時間をかけてはいられません。そのため、できるだけ知識を効率良く頭に入れる必要があり、このとき必要になるのが「点と点を線で結ぶ」ように理解することです。

たとえば「新潟を南北に走る山脈の名前」をただ覚えるのは“点の覚え方”。一方で「大陸からの冷たい季節風が、越後山脈を越える際に大雪をもたらす」と理解するのは“線の覚え方”です。知識は細切れで覚えるのではなく、この例のように「季節風」と絡めて覚えてみるなど、色々なことと関連づけて理解していきましょう。

読解力を身につける方法

読解力を身につける方法としておすすめなのは、文章の要約です。題材とする文章は、新聞でも論説文でも構いません。基本的には10分程度で読める文章を選び、「この文章を一言で表すとこんな話だった」と言えるようになるまで練習してみましょう。

ちなみにこの練習は非常に難易度が高く、大人でもスムーズにできる人は少ないかもしれません。しかしこの練習を繰り返すことにより、読解力はぐんとアップします。

記述力を身につける方法

記述力を身につける方法は、どんな記述答案であっても、「その問題を何も知らない第三者が理解できる文章」を心がけることです。

たとえば国語の記述問題の答案を、問題文を読んだことがないAさんに読んでもらうことをイメージしてみましょう。このとき、Aさんは問題文を読んでいないので、難しい内容を書いても理解できません。そのため「こういうことを言いたいのか」と、Aさんがすんなり理解できる文章を目指すことを意識してみてください。

なお「難しいことを簡潔に言い表す」というのも簡単なことではありません。しかし、特に国語で差をつけるためには記述力が欠かせないため、「わかりやすく言い換えるにはどうしたらいいだろう」と日頃から考えるクセをつけたいですね。

まとめ

難関校合格のためには、基礎知識をベースに、読解力、そして記述力が必要です。特に読解力と記述力を身につけるためのトレーニングはレベルが高く、はじめはうまくできないかもしれません。しかし、難関校がそれだけレベルの高いものを受験生に求めていることはたしかです。基礎知識の習得はもちろん、読解力、記述力に関しては訓練をしっかりと積み重ねることで身についていきます。ぜひこの3つの力を身につけ、難関校合格を目指していきましょう。

※記事の内容は執筆時点のものです

この記事の著者

塾講師歴5年、家庭教師歴7年。豊富な中学受験指導経験があり、指導した生徒の合格実績は駒場東邦・浦和明の星・青山学院など多数。自身も神奈川御三家の栄光学園及び東京大学出身であり、難関校受験を突破してきた経験を持つ。現在はオンライン家庭教師及びフリーライターとして活動中。