中学受験 FAMILY HISTORY

想像以上にお金がかかる! 私立中学受験で痛感した通塾費・学費のリアル

2021年7月21日 浅野桃

「中学受験には通塾が大切」ということはわかっていても、親としてはお金の悩みがどうしても頭をもたげてきますよね。もちろん塾代だけに留まるはずもなく、受験が終わって安心したのも束の間、今度は中高6年間の学費も待っています……。私自身、中高一貫校に進んだ息子を持つ親ですが、中学受験を始めたのと同時に学費はどんどん膨らんでいきました。

中学受験を考えている親御さんの参考として、私が痛感した「通塾費・学費のリアル」を紹介します。

学年が上がるごとに、学費も上がる

引き落とし口座を塾に“握られている”ことは、なんと恐ろしいことか……。そう思ったことは、一度や二度ではありません。毎月の月謝はもちろん、夏期講習や冬期講習代、テストの受験費用のほか、教材費なども通塾費としてかかってきます。息子の通塾リュックから紙がぴらっと一枚出てきて、「〇月〇日 /■■の名目で△△万円引き落とします」と、さも当然のことのように書いてあるのは日常茶飯事でした。

ちなみに、塾の月謝は低学年のうちはそれほど高額に感じず、「この金額なら通い続けられるかな」と思っていたのですが、学年が上がるにつれ月謝は上がり、5年生、6年生の受験学年にもなると教材もテストもぐっと増え、毎月支払うお金は高額に。夏には塾生が全員参加する合宿もあったことで、さらに追加で数万円かかりました。

入試費用の準備も

入試を受けることにも、当然ながらお金がかかります。このとき、受験料だけではなく、受験する学校によっては前泊が必要なことも。場合によっては、志望校の合格発表がおこなわれる前に、「滑り止め」として合格をもらっていた学校に入学金を納める期限がきてしまうこともあります。実際、わが家も滑り止めの学校に入学金を納めました……。

中高6年間の学費 ―― パンフレットでは全貌はつかめない

中学受験をなんとか乗り越えても、次は中高6年間の学費が待っています。私自身、私立中学の学校説明会にいくつか参加しましたが、学校生活についての説明にほとんどの時間が割かれ、気になる「学費」についてはどの学校も正直よくわかりませんでした。

しかし実際に入学してみると、想像以上にお金がかかったんですね。たとえば、制服などの学校指定品や学年費、研修旅行代などなど ――。ちなみに私立の場合、研修旅行代や、修学旅行にかかる費用は公立より高いケースがほとんどです。もちろん学校案内のパンフレットには、入学金と学費については明記してありました。しかし、それ以外にかかるお金、そして具体的な金額については入学してはじめて知ったことも多く、息子が通っていた学校では高校に上がったときに改めて入学金が必要だということも、わが家の場合には後になって知りました。

いま振り返ると、「この学校に入学したらどのくらいのお金が必要になるか」について、実際にお子さんを通わせている先輩ママ・パパに聞いておくのも手だったかな、と思います。しかしお金のこととなると、よほど親しい間柄でない限り聞きにくいこともあり、結局は「想像以上にお金がかかる」と理解しておくことが現実的な対策なのかもしれません。

通塾代がかかることも

中高に進んだあとの学費は、学校への支払いだけとは限りません。たとえば、子供が「塾に行きたい」と言い出すケースも十分考えられます。

塾に関しては、子供の成績や様子を見て親のほうから通塾をすすめることもあるかもしれませんが、私のまわりでは、高校生になると子供自身が「この塾に通いたい」と言い出す家庭が多かったですね。教わりたい先生が教科ごとに違い、「複数の塾に通っている」という声もよく聞きました。

そして通塾の場合には、通学定期が使えません。そのため交通費もかさむことになります。ちなみに今は、交通系カードをタッチするだけで電車に乗ることができるので、親の苦労はつゆ知らず、子供は交通費に多くのお金がかかっていることを知りません……。そして中学や高校帰りに塾へ行くとなると、途中で軽く食事をとることもあるため、食事代を手渡す必要もあります。コンビニで安く抑えたとしても、日を重ねるとまとまったお金になるので、これもまた親としては頭が痛い問題です。それでも「子供が勉強している姿を応援してあげたい」と思う親心もあり、結局はお金がかかることを覚悟しなければいけない場面が多かったですね。

高校卒業後、ようやくトータルの教育費がわかった

わが家の場合、息子が高校を卒業してはじめて「これだけ教育費がかかっていたんだ」といったことを理解できました。中学受験を振り返ってみると、あれもこれも費用がかさみ、想像以上にお金がかかったことは否めません。私立中高一貫校に通ったあと、そしてその後の通塾に関してもはじめに考えていたよりお金がかかることも多く、一方で日々の生活費のように抑えることも難しいことから「学費は節約とは無縁」と感じたことも多々ありましたね。

しかし「子供に良い教育を受けさせたい」と決めたということは、お金の問題と長く付き合っていく、と決めたということ。親としては「想像以上にお金がかかる」ということを踏まえ、少し多めに貯金をしておくなど、必要な準備をぬかりなくおこなっておくことが大切かもしれませんね。

※記事の内容は執筆時点のものです

この記事の著者

元・国立大学国際関係学部職員。イギリスへの留学経験有り。現在は大学生の息子と中学生の娘をもつ2児の母。息子は関西トップクラスの中高一貫校から現役で東京大学に進学できたものの、わたし自身はいわゆる「教育ママ」ではなく、子育てそのものを楽しんできた。現在も勉強面より、子供が心も身体も元気に育つことを目指し、日々の食事作りやお弁当、おやつ作りに精を出す。近年は「PTA本部役員」としてPTA改革にも取り組む。