親子関係がギクシャクしてると感じたら、コミュニケーションの振り返りを ―― 中学受験との向き合い方
「子供の成績が上がらない」「子供がやる気にならない」中学受験生の親の多くが悩みを抱えています。不安な気持ちやイライラの感情に飲まれて、子供に声を荒げてしまう親御さんもいるかもしれません。しかし、中学受験が本格化するころには、子供も自分で物事を考えられる人間に成長してきます。こうした時期に子供を上から抑えつけるような接し方をすると、親子関係がギクシャクして受験どころではなくなることがあります。
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トータルでプラス? マイナス?
親子関係がこじれるときは、どちらか一方、あるいは両方が相手に対して抱えていたネガティブな感情、仮に"ネガティブガス"とでも呼びましょうか。ネガティブガスは限界濃度に達すると爆発します。
そうならないようにするための換気には、わが子とのコミュニケーションがトータルで「+」(プラス・ポジディブ)なものだったのか、「-」(マイナス・ネガティブ)なものだったのかを振り返り日々、あるいは定期的にメンテナンスするのが効果的です。
「ここ数日、叱ってばかりだったかもしれない……」
こうした反省点が浮かび上がってくることもあるでしょう。そんなときは、次の日からプラスのコミュニケーションを心がける必要があります。
プラスのコミュニケーションの根幹は、無条件で相手の存在を認めること
たとえば、条件付きでプラスのコミュニケーションは褒める、マイナスのコミュニケーションは叱るなどです。これは躾(しつけ)などに用いられます。やって良いことと悪いことを躾けるのは親の大切な役目ですね。
一方で無条件、すなわち良し悪しを超えたコミュニケーションにも、プラスとマイナスがあります。実はこの影響力が大きいのです。プラスとマイナスのコミュニケーションを図化すると次のようになります。
コミュニケーションの振り返りに使える「4つのストローク」
無条件のプラスのコミュニケーションの具体例は笑顔の挨拶です。「おはよう」「おやすみ」「おかえり」などの笑顔の挨拶は、互いの存在を認めるプラスのコミュニケーションです。日常的に家族と笑顔の挨拶ができると「今日も家族の一員として生きていられる」という安心感が無意識に育まれていきます。
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