一朝一夕では身に付かない国語力 国語を得意な子にするには|今一度立ち止まって中学受験を考える
専門家・プロ
2022年3月10日
石渡真由美
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中学入試の主要教科である国語。「日本語だから、後でなんとかなる」と後回しにしてしまって、気がつけば「国語が足を引っ張っている……」という事態になることがあります。国語を得意にするために家庭でできることは、どんなことなのでしょうか。
直前期に国語の点を伸ばすのは困難
中学入試は、国語、算数、理科、社会の4教科の総合点で合否が決まります。なかでも算数は、1問の配点が高いことから得点差が生まれやすく、「算数が得意な子は受験に有利」と言われています。そのため、中学受験の勉強はどうしても算数に時間がとられがちです。
では、国語はどうでしょう。「日本語だし、よく読めばなんとかなる」「算数と違い、対策のしようがない」などと思い、おろそかになりがちだったりします。私は長年、中学受験の指導をしていますが、6年生の秋頃になって、「うちの子、国語ができないんです。なんとかなりませんか?」と、あらたに相談にくる親御さんが、毎年一定数必ずいらっしゃいます。しかし正直なところ、その時期から国語の得点力を上げようと思っても難しいのが現実です。なぜなら国語力は、幼いときから家庭でどのように過ごしてきたかが極めて重要だからです。
読書は有効。たくさん読ませるよりも「何を読ませるか」
国語を得意にするのに、読書は有効です。しかし、ただたくさんの本を読んでいるだけでは、国語力は身に付いていきません。中学受験を視野に入れるのであれば、「何を読ませるか」が重要です。
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