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【後編】2022年中学入試 理科を振り返る ―― 理科入試全体の傾向分析|なるほどなっとく 中学受験理科

専門家・プロ

学習範囲が広く、難しいイメージがある理科の中学入試問題。難関校に多くの子どもを合格させてきたカリスマ講師・小川眞士さんが、子どもの理科力を育むためのヒントを伝えます。

2022年理科の入試問題の特徴を小川先生が解説します。前編では、化学、物理、生物、地学の各分野の傾向をお話いただきました。後編は全体の傾向を振り返ります。

テーマ、文字数、問題傾向……。昨年と変わった点は?

難関校の2022年の理科の入試問題について、文字数は平均5000字程度で、思考問題(単純な知識を尋ねる以外の問題)は約8割を占めました。問題構成は、物理、化学、生物、地学の4分野からバランスよく出題する学校が多く見られました。これらの傾向は前年と変わりはありません。

全体的な傾向として、身近な事象を取り上げた問題や、受験生にとって初見のテーマの問題が増えつつあります。

たとえば巣鴨中の気象の問題は「海風と陸風」がテーマでしたが、2020年3月に運用開始した羽田空港の新飛行経路を題材に、着陸経路に関する国土交通省のデータを踏まえながら考える問題が出題されました。

浦和明の星女子中では、立方体の容器の上面に穴を開けてストローを差し込んだ装置を使い、体積と温度の関係を考えさせる問題が出題されました。このような実験装置について小学校や塾で学んだことのある受験生は少ないと思います。

また、初見のテーマの問題はリード文の説明が長くなる傾向があります。

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小川眞士
小川眞士 専門家・プロ

小川理科研究所(東京都豊島区)主宰。都内の中学校教諭を経て、四谷大塚進学教室理科講師に。開成や桜蔭の特別コースを約25年間担当、コース生28人全員が開成中学に合格した実績を持つ。教務主任や副室長も務めた。2009年4月に小川理科研究所を開設。主な著書に、『中学受験 理科のグラフ完全制覇』(ダイヤモンド社)、『これだけ理科』(森上教育研究所スキル研究会)、『カンペキ小学理科』(技術評論社)がある。

この記事の著者

雑誌・新聞の編集・ライターを経て、現在は、通信教育企業のキュレーションサイトや大学案内のライティングなどを担当。