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22年入試理科で時事問題はどう扱われたか。問題を解くために求められる力は?|なるほどなっとく 中学受験理科

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学習範囲が広く、難しいイメージがある理科の中学入試問題。難関校に多くの子どもを合格させてきたカリスマ講師・小川眞士さんが、子どもの理科力を育むためのヒントを伝えます。

前回は2022年入試の理科の問題について分析・解説しました(記事はこちら)。22年の理科の問題の大きな特徴として、時事問題の増加が挙げられます。時事問題の特徴と学習のポイント、さらに理科の入試問題の変化について小川先生に伺いました。

22年入試ではどのような時事問題が扱われたのか? 出題形式は?

入試の理科における時事問題の取り上げられ方は、おもに3つのタイプがあります。一つ目は、「はやぶさ2が目指した小惑星の名前を答えなさい」(答:リュウグウ)というような、単純に知識を聞くタイプです。

二つ目は、ある単元を掘り下げる大問の導入で、時事問題を扱うタイプです。たとえば、ノーベル化学賞を受賞した吉野彰氏が、子どもの頃に夢中になった書籍『ローソクの科学』について触れてから、ろうそくの燃焼について、実験結果などを交えて掘り下げていくといったものです。

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小川眞士

小川眞士

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小川理科研究所(東京都豊島区)主宰。都内の中学校教諭を経て、四谷大塚進学教室理科講師に。開成や桜蔭の特別コースを約25年間担当、コース生28人全員が開成中学に合格した実績を持つ。教務主任や副室長も務めた。2009年4月に小川理科研究所を開設。主な著書に、『中学受験 理科のグラフ完全制覇』(ダイヤモンド社)、『これだけ理科』(森上教育研究所スキル研究会)、『カンペキ小学理科』(技術評論社)がある。

水溜 兼一(Playce)

  • この記事の著者

雑誌・新聞の編集・ライターを経て、現在は、通信教育企業のキュレーションサイトや大学案内のライティングなどを担当。