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国語の文章題を解くのが遅すぎる息子。スピードアップするにはどうしたら良いでしょうか?|下剋上受験 桜井信一の中学受験相談室

専門家・プロ
2022年4月27日 桜井信一

『下剋上受験』でおなじみ、桜井信一さんが中学受験を考える親御さんのさまざまな悩みに答えます。今回は小5のお子さまをもつ親御さんからの相談です。

今回の相談

国語の勉強法について相談させてください。小5の息子は、国語の文章読解問題を読むのが遅すぎて、いつも惜しいところで時間切れとなってしまいます。

息子は、普段の読書もじっくりと読むタイプ。時間が勝負だと分かっていても、なかなかスピードアップしません。

ほかの国語の問題は早く解けるようになったのですが、文章題の回答の遅さが足を引っ張っている状況です。

文章題をスピードアップするには、どうしたら良いのでしょうか?

相談者:読書好き
お子さまの学年:小5


桜井さんの回答

読書好きさま、こんにちは。

「国語のテストで時間が足りない」この悩みはとても多いのですが、その原因が本当に「本文を読む速さ」なのかどうかを、この機会にしっかり確認したいところです。

私が推奨している速さは、分速500字です。つまり、1分間に500字のペースで読むことになります。これは句読点も含む実際の文字数で余白は含みません。ですから、行数×1行の文字数ではありません。

文章題の本文は、5年生のこの時期だと多くても3000字程度ではないでしょうか。すると、本文を読み終えるまでの時間が6分ということになります。いきなりこれを試すのではなく、まずは500字か1000字のところに線を引き、「ここまでを読んでみて」と言ってください。

1000字の場合、2分以内に読めるとちょうどいいペースですが、読める子の方が多いのです。逆に速すぎる子がいるほどです。仮に2分で読めたとしましょう。

ところが、3000字となると6分では読めない子が出てくるのです。これは、長文を読む読書体力の無さが原因です。短距離は走れるけれど長距離は走れないということですね。まだ小学生ですから、難しそうなことが書いてある説明文を前にして、グッと6分間全力で集中することは難しいのでしょう。

あるいは、意味がわからなくて嫌気がさしてくるのかもしれません。小学生では普通のことですから、お子さんがこのケースの場合は、分速500字で読める長さを段階的に増やしていくのはどうでしょうか。

次に、分速500字で読むことはできているけれど、全体的な制限時間が足りないケース。これは、設問(問い)を読むのが遅い、選択肢の一文を読むのが遅い、選択肢から正解を選ぶのが遅い、記述を書くのが遅い……などが考えられます。

これは読解力というよりは技術力(スキル)の問題ですから、ひとつひとつ習うしかありません。繰り返し練習して体得していくことになります。拙著『桜井信一のわが子に教えたくなる中学受験算数・国語(産経新聞出版)』にも少し紹介していますので、良かったらご一読ください。


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※記事の内容は執筆時点のものです

桜井信一
この記事の著者
桜井信一 専門家・プロ

オンライン塾「下剋上受験塾」主宰。中卒の両親のもとで育ち、自らも中卒になる。 娘の下剋上のために一念発起して小5の勉強からやり直す。塾には行かず、父娘の二人三脚で偏差値を41から70に上げ、100%不可能とされた最難関中学「桜蔭学園」を目指した。その壮絶な受験記録を綴った『下剋上受験』はベストセラーに。 2017年1月には待望のドラマ化。学習講座「桜井算数教室」「国語読解記述講座」にはのべ2000人の親子が参加し人気を博した。2020年、オンラインの「下剋上受験塾」を立ち上げた。

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