学習 連載 中学受験のツボ[国語編]

【小5国語/文章読解】筆者の視点に立ってみよう!|中学受験のツボ[国語編]

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2023年2月26日 住岡大輔

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こんにちは、NPS成田予備校の住岡です。

今回は、文章を読むときにもっておきたい「筆者の視点」についてお伝えします。

これからお伝えすることは、おそらく塾の先生から話されることは少ないかと思いますが、大切なことなのでぜひ身につけておきましょう。

「客観的な視点」の大切さ

私はふだん、「客観的な視点」をもとに読解するように生徒たちに伝えています。「誰もが同じように理解できることが大切だよ」と毎回の授業で言うほどです。

しかし読解が苦手な子は“主観的”に読んでいることが多く、「客観的に読む」という感覚がつかめません。こうした子は「自分が理解していることは、ほかの人も理解できているだろう」と思ってしまう傾向にあるため、自分の読み方・考え方が主観的なのか、あるいは客観的なのか判断がつかないのです。

そのため読解するたびに、私たち講師から「読み方が主観的になっているよ。きちんと客観的に読もうね」と言われてしまいます。

 

こうした子に有効なのは、客観的な読解を“体感させる”こと

たとえば国語が苦手な子を個別に指導するとき、私は次のように指導しています。

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住岡大輔

住岡大輔

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NPS成田予備校講師。個別指導Axisで指導スキルを磨き、中学受験から大学受験までの国語・社会を担当。中学受験では偏差値30台の生徒から偏差値60台の生徒まで幅広く経験。現在は、NPS成田予備校にて国語・社会を中心に指導。国語は「必要のない言葉は文章にない」「文法を使って読んでいこう」をキーワードに、文章を忠実に読む細かな読解法を実践。生徒を第一に思った指導方針でとことん生徒に付き合っていく熱意も持ち合わせている。それぞれの生徒に合わせた指導法で成績アップ、志望校合格へ導いてきた。