学習 連載 中学受験のツボ[社会編]

【小6社会/公民】「自由権」のイメージをつかもう|中学受験のツボ[社会編]

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2023年4月16日 池田良輔

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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国語算数理科

6年になると公民分野で「日本国憲法」を扱いますが、基本的人権のうち、特に「自由権」を苦手とする子は少なくありません。

この分野は覚える用語が多く、紛らわしいことも原因として考えられますし、「自由権がなぜ必要なのか」という実感をもつ機会がないこともその要因といえそうです。

そこで今回は、日本の歴史において自由権が保障される前の時代を見てみることで、自由権についての実感がお子さんに芽生えるお手伝いができればと思います。

精神の自由

1946年11月3日に公布された日本国憲法には、第18~23条にかけて「~~の自由」が列記されています。そして第29条・第31条も合わせ、これらをまとめて「自由権」として授業で学びます。

自由権は「精神の自由」「身体の自由」「経済活動の自由」に大別できますが、なかでも「精神の自由」は細かく列記されていて混乱しやすいところなので、用語を軽く整理しますね。

 

まず母体として「思想及び良心の自由」があり、その具体化として次の3つが挙げられます。

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池田良輔

池田良輔

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SRP教育研究所 文系主任。既存の学習塾への疑問からSRP教育研究所の立ち上げに参画、文系代表を務める。教育哲学・教育社会学・教育史学等の複合領域が専門基盤。ある思想家の「消費者マインドの助長や蔓延が教育を危機に向かわせている」という主張に共感し、「学びの活性化」を授業の最重要目的として、チャレンジを続ける。長野県の喬木村出身で、「関東地区喬木村ふるさと会」幹事でもあり、東京の自治体や私学のお子さんの、自然体験を通じた豊かな学びの機会創出を画策中。