学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小6算数/速さ】歩数と歩幅を丁寧に確認しよう|中学受験のツボ[算数編]

専門家・プロ
2023年4月25日 杉本啓太

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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国語理科社会

こんにちは、杉本です。

今回のテーマは「歩数と歩幅」。

歩数と歩幅という言葉が出てくる問題の解き方や、読み間違いをしないためのポイントについて解説します。

歩数と歩幅を丁寧に確認しよう

速さの問題の応用問題には、「歩数」「歩幅」という言葉が出てくる問題があります。それぞれの比から速さの比を出したり、速さの比をさらに利用したりする問題ですね。

このタイプの問題は、お子さんが問題文の読み間違いをすることが多いです。

 

特に問題文が長いわけでも、計算も複雑というわけでもない。

それなのに、比を逆にしてしまった。

 

そんな間違いを見つけた親御さんも多いのではないでしょうか?

 

こうしたとき私はまず、「歩数の比」と「歩幅の比」を丁寧に確認するように子供たちに指導しています。

 

問題をよく読まずに「とりあえずこのパターンかな」と当てはめてしまうのを、グッと我慢する。

そして、比を一つひとつ書いていく。

 

これが、算数の思考の精度を上げるための何よりのコツです。

例題

例題をもとに、歩幅と歩数の読み取り方を確認しましょう。

例題
お兄さんが3歩進むあいだに、弟は4歩進みます。また、お兄さんが5歩で進む距離を、弟は7歩で進みます。お兄さんと弟の進む速さの比は何:何ですか。

ほかの単元の問題と比べ、こうした問題は決して複雑なわけではありません。それでも間違えてしまう子が多いんですね。

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杉本啓太

杉本啓太

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株式会社ORA-Trio代表。家庭教師。灘高校から東京大学理科二類進学、同大学農学部卒業。大学時代は社会教育団体にて子どもの教育支援に携わりつつ、家庭教師・塾講師としても活動。卒業後は外資・日系コンサルティングファームに勤務しながら、土日は家庭教師としての活動を継続。その後プロ家庭教師として独立。学科指導だけでなく、学習の計画策定・環境作り・親御様の関わり方・生徒の性格起因の課題など、抽象的な問題の整理と解決を得意とする。2023年2月、模試結果分析を中心とした家庭学習コンサルティングを手掛ける株式会社ORA-Trioを設立。