学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小4算数/学習のポイント】小学校の算数から受験算数へ|中学受験のツボ[算数編]

専門家・プロ
2023年6月06日 有賀隆夫

1
保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
- 算数以外の3教科はこちら -

国語理科社会

髭之教育会代表の有賀です。

2月から中学受験の勉強を始めた4年生たちは、そろそろ塾の勉強にも慣れてきたことでしょう。

このタイミングでいま一度、中学受験に向けての算数の学習について大切なことを確認しておきましょう。

小学校の算数と受験算数は目的が違う

毎回の授業をしっかりと聞き、問題練習と宿題、復習で定着させていく。

これが中学受験の勉強の基本です。

このときに、小学校と比べて、学習方法と目的が最も大きく異なる教科が算数です。

 

小学校の算数のカリキュラムは、非常に緩やかな進度です。さまざまな学力の子供たちに対してつくられたカリキュラムだからです。

6年間をかけて、

  1. 整数、小数、分数の平易な四則演算
  2. 割合の基礎
  3. 平面図形の性質、面積の基礎
  4. 簡単なデータの読み取り

について、反復練習をベースにして、じっくりと学びます。

いちばんの目的は「数学への最低限の土台づくり」ですね。そのため、複雑な内容にはあまり触れずに「数字を扱う基本作業の練習」に重きが置かれています。

 

これに対して、受験算数の問題は、小学校で学ぶ内容だけでは解くことはできません。特にこの10年で、受験算数の難易度は著しく上がりました。知識だけでは対応しきれない問題も多々あります。

四則演算ひとつを見ても、大人も苦戦するようなレベルの複雑な問題です。

 

小学校6年間の学習内容 = 受験算数4年生までの学習内容

これくらいのイメージで良いかもしれません。

続きは会員の方のみご覧いただけます

1
有賀隆夫

有賀隆夫

  • 専門家・プロ
  • この記事の著者

髭之教育会代表。東京の大手進学塾で17年間指導。その後校舎責任者を経て独立しプロ家庭教師として15年間、小学生国語・算数、中学生国語・数学、高校生現代文を教える。現在は家庭教師センター髭之教育会代表として、難関校から塾に通わない中学受験まで幅広く個人指導をしている。「せっかくだから考えよう」と「絶対にあきらめない」が指導理念。学習指導の枠を越えて子どものメンタルサポート、学習スケジュール、志望校選定まで子どもと保護者とともに中学受験の総合プロデュースをおこなっている。