【小5算数/売買損益】利益についての2種類の考え方|中学受験のツボ[算数編]
こんにちは。
株式会社ORA-Trio杉本です。
今回のテーマは「売買損益」。利益の考え方について解説します。
利益についての考え方は、大きく分けてふたつあります。
そして、方法を選択するときに大切なのが、「どちらの方法で解くか」の基準を決めておくことです。
「このような条件のときはこの考え方が使いやすい」と決めておくのですね。そうすると、問題を解くときに悩んだり迷ったりすることも少なくなるでしょう。
今回はまず、利益についてのふたつの考え方を紹介します。
そのあと、「どちらの方法で解くか」の判断のコツについて解説します。
利益についての考え方1 ―― 仕入総額と売上総額を利用する
利益についての考え方、ひとつ目は「仕入総額と売上総額の差」です。
次の例題を見てください。
例題1
原価100円でお菓子を20個仕入れ、130円で販売したところ15個売れました。その後、値下げして110円で3個を販売し、2個は売れ残りました。利益は何円でしょう。
利益は、「商売の前と後で、どれだけお金が増減したか=仕入れたときに払ったお金より、売って手に入ったお金のほうがどれだけ多いか」と考えることができます。
途中で売値を変えた場合でも、その原則は変わりません。
今回も、落ち着いて、
「仕入れのときにどれだけお金を払ったかな?」
「売ったことで得たお金はどれだけかな?」
と考えましょう。
解説は以下のとおりです。
1、原価100円で20個仕入れたので、仕入総額は100×20=2000円
2、130円で15個、110円で3個を売ったので、売上総額は
130×15+110×3=2280円
3、利益は、2280-2000=280円
まずは、この基本の考え方をしっかり身につけておきましょう。
利益についての考え方2 ―― ひとつあたりの利益に注目する
利益についてのもうひとつの考え方は、「ひとつあたりの利益」を使う方法です。
以下の例題を見てください。
例題2
原価120円でお菓子を何個か仕入れ、180円ですべて販売したところ利益は4200円となりました。お菓子は何個仕入れたでしょう?
例題2では、商品の個数がわからないため、仕入総額や売上総額を求めることはできません。
このようなときは「ひとつあたりの利益」に注目してみましょう。
とじる
お気に入り機能は
会員の方のみご利用できます
会員登録のうえログインすると
お気に入り保存できるようになります。
お気に入りのコンテンツは、
マイページから確認できます