学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小4算数/立体図形】サイコロを積んだり転がしたり|中学受験のツボ[算数編]

専門家・プロ
2023年8月16日 有賀隆夫

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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国語理科社会

髭之教育会代表の有賀です。

空間図形は、中学受験で必出と言っても良いくらいに重要なテーマです。

ですが、多くの子が苦手とする単元でもあります。

ですから、空間図形の感覚を養っておくことは、とても大切です。

特に、比較的時間に余裕がある4年生のうちに取り組んでおきたいことについて、紹介します。

サイコロは効果的な教材

サイコロは立体図形の感覚数字の感覚を養うときに効果的な教材です。

最近は電子ゲームで遊ぶ子供が多いせいか、実物のサイコロを見たことがない子供もいます。

たまには昔遊びのスゴロクを楽しみ、そのあとサイコロの問題を解くのも良いかもしれませんね。

サイコロは実際に入試問題でも取り上げられます。

 

  1. 向かい合う面の関係
  2. 転がるときに数字がどのように変化するか

この2点は、ぜひ4年生のあいだに習得しておきたい学力です。

そこで、サイコロの問題についてお話しします。

見えている面を数字から推理する

まずはサイコロの特徴を確認しましょう。

  • 向かい合う面の合計は7
  • すべての面の合計は21

この2点を確認したうえで、問題を解いてみます。

 

問題1
向かい合う面の合計が7のサイコロが、机の上に1つ置かれています。見えている面の合計は16になります。上の面の数字はいくつですか。

 

はじめは実際にサイコロを触りながら考えるといいかもしれません。

理屈だけではなく、実際に体験すれば確実に定着します。

 

この問題を、子供に自由に考えさせると、2通りの解法が出てきます。

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有賀隆夫

有賀隆夫

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髭之教育会代表。東京の大手進学塾で17年間指導。その後校舎責任者を経て独立しプロ家庭教師として15年間、小学生国語・算数、中学生国語・数学、高校生現代文を教える。現在は家庭教師センター髭之教育会代表として、難関校から塾に通わない中学受験まで幅広く個人指導をしている。「せっかくだから考えよう」と「絶対にあきらめない」が指導理念。学習指導の枠を越えて子どものメンタルサポート、学習スケジュール、志望校選定まで子どもと保護者とともに中学受験の総合プロデュースをおこなっている。