学習 連載 中学受験のツボ[国語編]

【小5国語/物語文】心情の変化を理解しよう|中学受験のツボ[国語編]

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2023年9月06日 住岡大輔

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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算数理科社会

こんにちは、NPS成田予備校の住岡です。

今回は、物語文のなかでも問われることが多い「心情」に焦点を当てて解説します。

心情そのものを理解するだけでなく、どのように変化したかまで追えるようになると、記述問題でも非常に役立ちますよ!

それではいきましょう!

心情の理解

心情は、次の3つから読み取りましょう。

  • 心情を直接表す言葉
  • 人物のセリフ、行動、表情
  • 情景

 

心情を直接表す言葉

「悲しい」「つらい」「うれしい」など、その言葉を見ただけでどのような心情か伝わる言葉を見つけます。

これらに関しては、見つけ次第、文章にすぐさまチェックを入れて押さえておきましょう。

なかなか見逃すことは少ないですし、わかりやすいので簡単かもしれません。

人物のセリフ、行動、表情

セリフであれば、「えっ」「えっ……」「えっ?」「えっ!」などの違いをつかみましょう。

基本は同じ「えっ」なのですが、記号を入れることによって雰囲気がガラッと変わりますよね。

 

「えっ」であれば“驚き”などが当てはまるでしょうし、「えっ……」であれば“戸惑い”や“言葉を失っている”ような印象を受けますね。

「えっ?」であれば“聞き返している”ような感じを受けるので、人物にとっては理解しがたい印象を受けます。

「えっ!」であれば、「えっ」という驚きよりも“強い驚き”や、場合によっては“うれしさ”さえ感じることもあるでしょう。

このように、同じ「えっ」であっても、描かれ方によって読み手に与える印象が変わってきます。

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住岡大輔

住岡大輔

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NPS成田予備校講師。個別指導Axisで指導スキルを磨き、中学受験から大学受験までの国語・社会を担当。中学受験では偏差値30台の生徒から偏差値60台の生徒まで幅広く経験。現在は、NPS成田予備校にて国語・社会を中心に指導。国語は「必要のない言葉は文章にない」「文法を使って読んでいこう」をキーワードに、文章を忠実に読む細かな読解法を実践。生徒を第一に思った指導方針でとことん生徒に付き合っていく熱意も持ち合わせている。それぞれの生徒に合わせた指導法で成績アップ、志望校合格へ導いてきた。