学習 連載 中学受験のツボ[国語編]

【小5国語/文章読解】比喩を解き明かそう|中学受験のツボ[国語編]

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2023年9月22日 住岡大輔

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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算数理科社会

こんにちは、NPS成田予備校の住岡です。

説明文・物語文に共通して登場するもので、読解をするうえで一手間が必要な単元があります。

それが「比喩」です。

比喩は筆者にとって非常に使いやすく、自分自身が意図している内容を伝えるのに適した表現方法です。しかし、比喩を筆者の意図通り読み取ることの難しさに子供たちはぶつかってしまいます。

そこで今回は、比喩をうまく読み取る方法をレクチャーしていきます。

それではいきましょう!

比喩とは

比喩とは、ある出来事や事象について「たとえ」を用いて説明する表現技法のこと。

「~~ような・みたいな」といった直喩(ちょくゆ)を使った方法や、擬人法を使った方法などさまざまな形があります。

物語文で使われることが多いのは、直喩・隠喩(いんゆ)・擬人法の3つです。

例)彼女はガラスのような心を持っている
→ ガラスと同じく傷つきやすい様子を表している(直喩

例)大きな岩がどっしりと地面に座っている
→ 岩が鎮座している様子を表している(擬人法

こうして比喩を使うことで、文章をより豊かに、そしてイメージを広げる役割をしてくれます。

比喩の読解

比喩を使った例文を使って、文章の読解をしてみましょう。

ヒロキくんはぼくよりすごい。どんなにすごいかって?
新幹線みたいな走りをするし、ホッピングを使っているみたいにバスケではシュートを決める。
テストだって、いつも赤いお花が咲いていて、ミッフィーの口ばかりが描かれるぼくとは大違いだ。
そんなヒロキくんは、ぼくのことをうらやましいと思っているみたい。
ヒロキくんは自分の顔のことを「凍っている」と言う。だから、リアクションがすぐ顔に出てしまうぼくのことがうらやましいらしい。

(筆者作成)

 

少しわかりにくかったでしょうか?

では、一つひとつ読み解いていきましょう。

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住岡大輔

住岡大輔

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NPS成田予備校講師。個別指導Axisで指導スキルを磨き、中学受験から大学受験までの国語・社会を担当。中学受験では偏差値30台の生徒から偏差値60台の生徒まで幅広く経験。現在は、NPS成田予備校にて国語・社会を中心に指導。国語は「必要のない言葉は文章にない」「文法を使って読んでいこう」をキーワードに、文章を忠実に読む細かな読解法を実践。生徒を第一に思った指導方針でとことん生徒に付き合っていく熱意も持ち合わせている。それぞれの生徒に合わせた指導法で成績アップ、志望校合格へ導いてきた。