
【小6国語/論説文】論説文の問題で10点アップするために必要な3つのこと|中学受験のツボ[国語編]
こんにちは、松尾です。
論説文は、ある事実に対する筆者の主張をまとめた文章です。
「科学・技術」「文化・芸術」「哲学・思想」など、小学生には馴染みが薄いテーマが多く、難しく感じてしまう子も多いでしょう。
中学入試で出題される文章に関しても難易度が高く、予備知識がないと読みこなせないものもあります。
そこで今回は、小6の子が論説文を理解し、問題をしっかりと解くために必要なポイントをお伝えします。
論説文の問題を解くうえで必要なこと
論説文の問題を解くときは、次の3つを意識しましょう。
- 「話題」と「結論」を理解する
- 「意見 → 具体例 → まとめ」の文章構造を理解する
- 記述問題は、本文中に書いてあることを素材としてまとめる
「話題」と「結論」を理解する
論説文は“ある事実”をもとに書かれているので、その「ある事実=話題」が何であるかを理解する必要があります。「話題」を理解することで、結論も見つけやすくなります。
そのため、まずは「話題」は何か、「結論」は何か、を意識して論説文を読むようにしましょう。
結論とは、その文章で筆者が伝えようとしている意見のこと。
最初と最後の段落を確認し、繰り返し述べられている「話題」について、筆者がどのような意見を述べているかを探しましょう。
私が授業をするときも、論説文の問題を解説するときは、「話題」は何か、「結論」は何か、を確認するようにしています。
すると、最初は「話題」や「結論」を答えられない生徒も、1か月もすればそれぞれを答えられるようになります。
「意見 → 具体例 → まとめ」の文章構造を理解する
テーマが難しいこともあり、論説文は一見すると難しく感じますが、実は文章の構成自体はわかりやすいことが多いものです。
基本的には「意見 → 具体例 → まとめ」という構成となっているケースが多いですね。
この構造を意識して文章を読めるようになると、内容が理解しやすくなるだけでなく、答えを探す際に「どこを探せばいいか?」という絞り込みも楽になります。
論説文の問題のコツ
「意見」の部分にある傍線部の答え……「まとめ」の部分を探すと見つかることが多い
「まとめ」の部分にある傍線部の答え……「意見」の部分を探すと見つかることが多い
記述問題は、本文中に書いてあることを素材としてまとめる
中学入試の国語でしっかりと得点するには、記述問題で加点を狙うことも欠かせません。しかし私の経験上、記述問題が苦手な子ほど、本文中から“ヒント”を探そうとせず、何を書けば良いかもわからず、記述にまったく手がつかない……ということが多いんですね。
とはいえ、論説文の記述問題は「本文中に書かれている素材」をもとにすれば答えられることがほとんど。本文中の素材を見つけることができれば、部分点ももらえるようになります。
そのため、まずは本文中の“ヒント”となる部分を探すことを意識しましょう。
本文中の記述の素材を探し、まとめる練習としては「論説文の要旨をまとめる」ことがおすすめです。
要旨のまとめとは、本文の最初と最後の段落から「話題」を見つけ出し、本文の最後に書いてあることが多い「結論」をまとめる作業のこと。
はじめは正誤を気にせず、最初と最後の段落をまとめるぐらいでも十分です。まずは、本文の文章をまとめることを意識したいですね。
要旨のまとめ方については、以下の記事を参考にしてみてください。
※記事の内容は執筆時点のものです
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