学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小6算数/規則性】あみだくじを繰り返し使う問題の考え方|中学受験のツボ[算数編]

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2023年12月04日 杉本啓太

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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国語理科社会

こんにちは。
株式会社ORA-Trio杉本です。

今回のテーマは「あみだくじ」です。

あみだくじで、選んだ点がどこに移動するか、それを繰り返すとどのような結果になるか、といった問題です。

 

このような問題のコツは、「移動する点すべて」ではなく「一つひとつの動き」に注目すること。一つひとつの点の移動に注目することで「規則性」の問題ととらえることができます。

今回は、あみだくじの問題のポイント、「規則性」の問題としてとらえるコツについてお話しします。

「あみだくじを繰り返す」問題の基本的な考え方

まずは、あみだくじの基本的な動き、そして「あみだくじを繰り返す」とはどういうことかを確認してみましょう。

以下の例題を見てください。

例題
図1のようなあみだくじを使って、A君、B君、C君、D君、E君の場所を入れ替えます。A君は点ア、B君は点イ、C君は点ウ、D君は点エ、E君は点オからスタートし、曲がり角があれば必ず曲がって進みます。

(1)このあみだくじを通ると、5人はどのような並び順になりますか。

(2)このあみだくじを2個つなげて図2のようなあみだくじをつくります。このあみだくじを通ると、5人はどのような並び順になりますか。

(3)このあみだくじを何個つなげると、5人が最初と同じ並び順になるあみだくじになりますか。考えられる最も少ない数を答えなさい。

 

 

(1)は、一つひとつ確認するだけですね。

たとえば、A君の動きは下の図のようになります。

 

つまり、A君は点キにたどり着くということですね。

同じように考えると、B君は点ク、C君は点カ、D君は点コ、E君は点ケに、それぞれたどりつきます。

よって、答えは「C、A、B、E、D」となります。

 

次に(2)についても、一人ひとりの動きについて考えてみましょう。

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杉本啓太

杉本啓太

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株式会社ORA-Trio代表。家庭教師。灘高校から東京大学理科二類進学、同大学農学部卒業。大学時代は社会教育団体にて子どもの教育支援に携わりつつ、家庭教師・塾講師としても活動。卒業後は外資・日系コンサルティングファームに勤務しながら、土日は家庭教師としての活動を継続。その後プロ家庭教師として独立。学科指導だけでなく、学習の計画策定・環境作り・親御様の関わり方・生徒の性格起因の課題など、抽象的な問題の整理と解決を得意とする。2023年2月、模試結果分析を中心とした家庭学習コンサルティングを手掛ける株式会社ORA-Trioを設立。