学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小4算数/文章題】文章題は数字と言葉の意味に注意する|中学受験のツボ[算数編]

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2023年12月12日 有賀隆夫

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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国語理科社会

髭之教育会代表の有賀です。

4年生で学ぶ算数は、実際の入試問題を解く「土台となる学力」の育成が目的です。

4年生で解いている問題の解答を出すことがゴールではありません。2年先の入試問題を解けるようにすることが本当の目的です。

 

ですが、毎回の確認テストや、定期的に受ける模試の成績に一喜一憂してしまうのは仕方ないことですね。

目の前のテスト結果を重視するあまり、どうしても反復練習に偏りがちです。そのため、解く作業のみになってしまいます。

これでは本末転倒ですよね。

 

そこで今回は、「文章題で気をつけること」についてお話しします。

文章題は数字そのものに意味がある

算数は大きく「数・図形・文章題」の3つの分野があります。

数=計算・規則性・数の性質・場合の数
図形=平面図形・立体図形
文章題=さまざまな特殊算

少し乱暴な分類ですが、このような感じです。

 

このとき、「数・図形」と「文章題」には明らかな違いがあります。

それは、「文章題の数字には単位がある」という点です。

 

数の性質、規則性では例外がありますが、数字のみについて取り扱うことがほとんどです。

しかし、文章題の数字には多くの単位がついています。

  • 長さ(m)
  • 時間(分間)
  • 重さ(g)
  • 価格(円)

などですね。

 

文章題の数字はそれぞれ意味を持つ数字なので、その関係性を読み解くことが必要です

子供は式を立てるときに、数字だけに注目しがちです。

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有賀隆夫

有賀隆夫

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髭之教育会代表。東京の大手進学塾で17年間指導。その後校舎責任者を経て独立しプロ家庭教師として15年間、小学生国語・算数、中学生国語・数学、高校生現代文を教える。現在は家庭教師センター髭之教育会代表として、難関校から塾に通わない中学受験まで幅広く個人指導をしている。「せっかくだから考えよう」と「絶対にあきらめない」が指導理念。学習指導の枠を越えて子どものメンタルサポート、学習スケジュール、志望校選定まで子どもと保護者とともに中学受験の総合プロデュースをおこなっている。