中学受験ノウハウ 親の関わり方

3週間で手に入れる「中学受験・無敵の合格メソッド」 非認知能力育児のパイオニア・ボーク重子さんが語る【後編】

専門家・プロ
2024年1月29日 ボーク重子

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前編で、令和の中学受験に必要な非認知能力について教えてくれたボーク重子さん。

では、具体的にどうやって非認知能力を育てればいいの? 親ができることってどんなこと?

1月に上梓された書籍『子どもを壊さない中学受験 我が子を上手に導けるようになる3週間チャレンジ』(発行:KADOKAWA)では、ボークさんがコーチとなり読者に寄り添いながら、「非認知能力」をキーワードにわが子と中学受験を乗り切るための3週間のワークが紹介されています。

今回の記事では、この3週間チャレンジの内容を、一部紹介していただきます!

「全米最優秀女子高生」を育て、非認知能力育児のパイオニアとして知られるボークさんによる、「中学受験・無敵の合格メソッド」とは、果たして!?

受験当日学力を最大に発揮する子

学力は受験当日まで伸びると言います。

ですが、それを当日発揮できるかどうかはまた別の話なのです。

学力を支える「非認知能力」が健康に育成されているかどうか、が大きく関わってきます。

  • 初見の問題が出てきても「きっとできる」と思う自己効力感
  • 周りの受験生がさくさくと解いていく音を聴きながらも平常心を保つ自制心
  • 落ち込んでもすぐに立て直す回復力
  • 何があっても自分を大切に思う自己肯定感
  • 途中で諦めないやり抜く力
  • ひとりじゃないと思える家族というチーム

こんな非認知能力が備わっているからこそ、当日持てる力を存分に発揮できるのです。

そしてその育成を左右するのが親が作り出す「環境」なのです。

子どもには素晴らしい能力がありますが、子育ての環境だけは作ることができません。それは親にしかできないこと。

親のための中学受験塾で学ぶこと

それはこの環境作りです。環境とは物理的なこともありますが、もっと大切なのは心理的な環境です。

  • 自分はここにいていいと思える
  • 何があっても自分は愛されていると思える
  • ありのままの自分を受け入れてもらえる
  • 価値を認めてもらえている
  • 思ったことを、批判を恐れずに言える
  • 失敗を恐れずに挑戦できる

こんなふうに安心安全を感じることができる環境を「心理的安全性が担保された環境」と言いますが、そこでこそ学力は最大に伸びると言われています。

なぜならそこでは子どもは難しい問題にも挑戦しようと思えるし、わからないときはわからないと言えるし、辛い時や悲しい時に自分の気持ちを表現することができるからです。そうして前を向いて進んでいけるのです。

親ファーストで実践する21日間

本著では非認知能力育成のパイオニア、ボーク重子が、心理的安全性を担保して、自己肯定感や自己効力感、自制心、主体性など子どもの学力を支える非認知能力を効果的に育む言語と非言語のコミュニケーション法や、どっしりと構えて子どもを見守る方法などを共有しています。

「親だからできるでしょ」なんてない。私たちはみんな学びながら親になるのですもの。

親のための中学受験塾ですから、勉強をするのは親です。21日間かけて子どもの非認知能力を育む方法を身につけていきます。

  • 第1週目でまずは自分に向き合います。
  • 第2週目で子育てのチームとして夫婦で向き合います。
  • 第3週目で実際の子どもへの声かけを学びます。

なぜ自分と向き合う必要があるのでしょうか?

それは私たちは自分に対してすることを他者に対してもするからです。

「また失敗した」「どうせ無理」「私なんて」のように自分を否定・批判・非難するような声かけをしていては、子どもに対しても同様のことをするでしょう。

鍵は声かけ(言語と非言語のコミュニケーション)

特に子育てはとっさの連続なので、自分に対してどんな声かけをしているかに向き合い、まずは自分の自己肯定感や自己効力感などを高める声かけに思考と行動の習慣を変えていきます。

次に夫婦の子育てチーム力を高めます。

私たちは夫婦になって子どもが生まれたから自然とチームになるのではありません。共通の目的を確認して、そのために何をするべきかを話し合い、意見の違いを乗り越えて我が子のための最適解を見つけ、二人で実践していくことで子育てチームとなっていくのです。

ここでも鍵を握るのはコミュニケーションです。

自分に対する向き合い方を学ぶことで非認知能力を高めるような思考と習慣に変えた後は、今度はお互いの存在と価値を肯定して、家庭の中に非認知能力を高める環境作りをしていきます。

そして最後、そんな自分たちだからこそ、効果的な声かけを実践することができます。声かけには言語と非言語の声かけがありますが、そのどちらもツールでしかありません。ツールは使う人によって結果が違ってきます。

最高のツールを使って最高の結果を出せるように、自分に、そしてお互いに向き合う最初の2週間というプロセスがあるのです。

3週間後に期待できること

まずは親であるあなたの中に中学受験に対する新しい見方が生まれることでしょう。

それは合格・不合格という近視眼的な視点ではなく、もっと大きなこれからの我が子の人生の糧となる可能性を秘めた大切な期間であるという見方です。

合格・不合格は一瞬の幸せ。

ですが、本著を通じてあなたが作り出す環境は、激変の人生100年時代を生きる子どもの「持続する幸せ」のために必須の能力を育成していきます。

令和の中学受験、何かと過激な話ばかりですが、実はこんなに希望に満ちたものとすることもできるのです。

是非とも家族というチームで最高のプロセスを作り上げてくださいね。どんな時も自ら人生を切り開いていく力を子どもに与えるために。

それができるのは親であるあなた、そしてあなたたち。

上梓されたばかりの書籍『子どもを壊さない中学受験 我が子を上手に導けるようになる3週間チャレンジ』(発行:KADOKAWA)を、中学受験ナビ会員様限定で本書を3名様にプレゼントします。

応募方法など詳しくは以下の記事をご覧ください。

※記事の内容は執筆時点のものです

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