STEP3.勉強時間を確保する|親子でとりくむ学力アップのための基本LESSON
難関校への高い合格実績を誇る進学塾・SAPIX(サピックス)小学部。
このSAPIXが手掛けた書籍『SAPIX式 頭のいい子が使っている学力アップ手帳』には、お子さんを「自発的に学び続けられる子」に育てるためのヒントがたくさん詰まっています。
連載3回目の今回は、受験生の保護者なら誰もが気になる「勉強時間」をピックアップ。YouTubeやゲーム、スマホなどの誘惑に打ち勝ち、子どもが自分から勉強する習慣を身に付けるためには、どのような親のサポートと考え方が必要なのでしょうか。
「いつまでゲームしてるの!」毎日のバトルに親も子も疲弊してしまう前に、ぜひお読みください。
Contents
【保護者の方へ】勉強時間はどれくらいとるのがベスト?
「うちの子、家で全然勉強していないんです!」
「みんな何時間くらい勉強しているんですか?」
こんな声を保護者から聞くことがあります。理解してほしいのは、勉強時間は長ければいいわけではないということ。集中して密度の濃い勉強をしている子もたくさんいます。
そのうえで、勉強時間の目安をお伝えするならば、「2時間の授業を受けたら2時間の家庭学習をする」ことです。受けた授業時間と同じ時間をかけて、テキストの振り返りや問題の解き直しをするのが理想的です。宿題は、その日の復習になっていることが多いので、復習の時間に宿題も含めて考えてください。
ただ、机に向かう時間だけが勉強時間ではありません。たとえば、保護者が塾の送迎をする際の車のなかで、その日の振り返りをする子もいます。最近では動画を見ながら復習をすることもあるでしょう。また夕食後に、ホワイトボードを使って、その日習った内容を子どもが保護者に説明する時間を設けているケースもありました。
どのような学び方が合っているかは子どもによって違います。机に向かう時間をたくさん確保するという視点だけでなく、多様な学び方を試してみてください。
「子どもに合った学習方法を見つけること」が、継続的な学びを実現するコツでもあります。
【小学生のみんなへ】「動画は30分だけ!」自分だけのルールを決めて守れる?
「いつまでYouTube見ているの!」
「ゲームはもうおわりって言ったでしょう!」
お父さんお母さんから、そんな声をかけられていないかい?
「今やめよう」と思っていたときに叱られると、本当は自分がわるいとわかっているのに、イライラしてしまうよね。
ちなみにね、「子どもに注意したことで、言い合いになってしまう」と悩む、お父さんお母さんも多いみたいだよ。
きみもお父さんもお母さんも嫌な気持ちになってしまうなら、最初からルールを決めてみてはどうだろう?
「YouTubeは◯分」
「ゲームは●分」
「テレビは△△と□□を見る」
といったように、あらかじめ決めてしまうんだ。
まずは、学校や習いごとから何時に帰ってきて、何時にベッドに入るのかを決めよう。そこから、どれくらい勉強時間をとる必要があるのかを考える。具体的に、塾の翌日には宿題と復習をあわせて2時間の勉強をすると決めたとしよう。そうすると、自由に使える時間がわかってくるよね。
どうやって時間を配分していくか決めるのがむずかしい場合には、お父さんお母さんに相談してみよう。
なぜルールを決めておく必要があるかというと、YouTubeやゲームなどは大人でもダラダラと続けてしまうほどおもしろいからなんだ。多くの大人は、仕事や家事など、やるべきことがわかっているからストップできる。「これ以上動画を見ていたら仕事がおわらないな」と先を見越して行動しているんだよ。
きみは、まだそういった時間管理に慣れていないので、練習としてルールを決めて毎日の予定に書きだしてみよう。
もし、YouTubeの時間を1時間と決めていたら、「残り5分しかないから、短い動画を見ようかな」といったふうに動画を選ぶことができるよね。
最初のうちは「動画を見る時間の残り10分のタイミングでアラームをかけておく」のもいい案だよ。少しずつ自分で自分の時間をコントロールできるようになっていこう!
「自発的に学ぶ子にどうしたら育ってくれるの?」SAPIXへの質問を大募集!
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新しい学年を迎える前に、新しい自分に向けたチャレンジに成功すれば、子どもにとって大きな自信となることは間違いありません。
ぜひ、親子で取り組んでみてくださいね。
なお、本連載は、『SAPIX式 頭のいい子が使っている学力アップ手帳』(著:SAPIX小学部、発行:ディスカヴァー・トゥエンティワン )からの抜粋を再構成したものです。この手帳については、こちらの記事でもご紹介しています。
また、本連載に関するSAPIXへの質問を募集しています。「連載どおりにやってみたけど、うまくいかない」「こんな風に口答えされたけど、なんていえばよかったの?」なんて疑問がありましたら、ぜひ下記質問フォームまでお寄せください。連載の最後に、お答えしたいと思います。
※質問募集は終了しました。いただいたご質問には、連載第6回でお答えする予定です。
※記事の内容は執筆時点のものです
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