中学受験ノウハウ 連載 親子でとりくむ学力アップのための基本LESSON

[読者相質問に回答]頑固で繊細な娘。サポートが難しいタイプの子は、中学受験に向いてない?|親子でとりくむ学力アップのための基本LESSON#6

専門家・プロ

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子どもの学力を高めるためには、自分から勉強する子、計画的に学習に取り組める子になってもらうのが一番!
でも、どうやって?
中学受験塾SAPIXで培われたメソッドを元に、そんな保護者の疑問に答える短期連載です。
今回は、実際に読者の皆さまから寄せられた質問・相談に、SAPIX小学部から回答をいただきました。

進学塾・SAPIX(サピックス)小学部による書籍『SAPIX式 頭のいい子が使っている学力アップ手帳』から、子育てのアドバイスをお届けしてきた本連載。

ご紹介してきた基礎的な5つのステップは、中学受験を考える親子にとって、何かしらヒントになったのではないでしょうか。

さて、今回ご紹介するのは、それぞれタイプの違う2人のお子さんを育てる保護者の方から届いた「うちの子の性格、中学受験に向かないかも?」というお悩みについて。

連載開始時に設置していたアンケートフォームに届いた読者質問を、これまで数多くの中学受験家庭を導いてきたSAPIX小学部の皆さんにぶつけてみました。

サポートが難しい性格の子を前向きに勉強させる方法はあるのでしょうか?

[読者質問]素直でほがらかな子じゃないと、中学受験は難しい?

■ニックネーム

姉妹喧嘩にうんざり

■お子さまの学年

小2、年少

■質問内容

なかなか誘導するのが難しい性格の子について質問です。

うちには5歳差の姉妹がおり、性格が全然違います。

小2の姉は、ちょっとしたことで傷つきやすく、気に入らないことがあると拗ねて黙り込んでしまいます。

頑固で、好きなものはとことん好きで集中力もすごいのですが、そうでないことにはほとんど興味を示しません。

年少の妹は、逆に大胆で朗らかで、気に入らないことがあるとわーっと怒ったあとは、ケロっと意識を切り替えてしまいます。

いろいろなことに興味を示し、楽しかったー!と報告してくるタイプです。

妹のほうは、親の誘導次第で勉強を楽しませることができそうに思うのですが、姉のほうはなかなか難しく感じています。

今のところ計算が早く、算数はわりと得意という意識があるようで、伸ばしてやりたいですが、塾に行きたがるわけでもないし、無理やり勧めるとへそを曲げそうだし……と、学校の宿題やテスト結果を見るくらいのことしかできずにいます。

まだ2年生なのでそれほどカリカリ言いたいとも思わないのですが、姉のような性格の子が前向きに勉強に取り組むために、親としてしてやれることはありますでしょうか?

サピックスさんにはいろんな性格の子がいると思いますが、連載を読んでいて、基本的には性格がはつらつとしていろいろなことに興味を持つ活発な子がやはり中学受験に向いているのかなという印象を持ちましたので、質問させていただきました。

[SAPIX小学部の回答]足りないところではなく、強みに目を向けて

兄弟姉妹でも性格は様々、また成長につれて性格は変わることもあります。

短所を是正することも大事ですが、長所をより伸ばすことの方が重要です。まずはよい点に注目して、保護者がポジティブにお子様の性格をみてあげることが大事です。

集中力が凄いというのは今の中学受験では大きな武器です。

国語の文章は長文化していますので、集中力が乏しいお子様では文章の内容を理解しながら最後まで読めません。自分の好きな分野の本に出合うことができれば、読書好きの子になることができます。

また算数は「調べ上げる」タイプの問題が増えています

「調べ上げる」タイプの問題とは、たとえば「この条件にあてはまる整数をすべて答えなさい」というような問題ですね。

式に数字を当てはめて計算したらすぐに答えが出るタイプの問題ではなく、これはあてはまるかな?などと試行錯誤を繰り返しながら、解になり得るケースを調べ上げていくタイプの問題です。

このタイプの問題で正確にすべての解を調べ上げるためには、解き方がわかるだけでなく、根気強く粘り強く問題に取り組んでいく必要があります。

1つの物事にわき目も降らずに取り組むことが、このような問題を解く第1歩になります。お子様が、わき目も降らずに集中できることを、いろいろ見つめてあげるのがいいですね。

保護者がお子様の長所を評価して、その長所を伸ばし、増やすことで、お子様の自己肯定感が高まります。長所で短所を覆いつくすような接し方ができれば最高ですね。

■編集部より

わが子の未来や将来を心配するあまり、親は子どもの個性を短所だととらえがち。

けれど、SAPIXの先生の回答のように、視点を変えるだけで、短所の多くは長所と言いかえることもできるんですよね。

そうやって見つけたお子さんの「強み」を本人にもポジティブに伝えることが、子どもが自己肯定感を持ちながら勉強に取り組むきっかけになるかもしれませんよ。

次回は、同じく読者から届いた、「親の伴走やりすぎにならないためには何が大事?」という相談に答えていただきます!

「自発的に学ぶ子にどうしたら育ってくれるの?」SAPIXのノウハウがこの一冊に!

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本連載でご紹介した子育てに関するヒントのほかにも、SAPIXが長年の受験サポートの過程で蓄積してきた「自発的に学び続けるメソッド」を詰め込んだ一冊がこちら。

『SAPIX式 頭のいい子が使っている学力アップ手帳』(著:SAPIX小学部、発行:ディスカヴァー・トゥエンティワン )は、手帳形式で子どもの勉強の習慣化を後押ししてくれます。

この手帳についてはこちらの記事でもご紹介していますので、どうぞご覧ください。

※記事の内容は執筆時点のものです

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