学習 連載 中学受験のツボ[国語編]

【小5国語/文法】敬語の見分け方 ―― 敬語に慣れるためのポイントも|中学受験のツボ[国語編]

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2024年7月08日 住岡大輔

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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算数理科社会

こんにちは、NPS成田予備校の住岡です。

突然ですが、お子さんは敬語を正しく使えていますか?

普段から親子で接している仲だと敬語を使っている場面を見ることは少ないかもしれませんが、敬語はお子さんの「語彙力」にも影響する大事なものです。

敬語は使えているか? 言葉を知っているか? は、ぜひ気にかけてあげましょう。

 

今回は、敬語の見分け方や、敬語に慣れるためのポイントを紹介します。

それではいきましょう!

敬語の種類

敬語には3つの種類があります。

  • 尊敬語
  • 謙譲語
  • 丁寧語

 

尊敬語

尊敬語は、目上の人に対して使う敬語です。

尊敬語の例

言う → おっしゃる
見る → ご覧になる
話す → 話される

 

「おっしゃる」「ご覧になる」は言葉が大きく変わっているので、知っている語彙が少なければ想起できないでしょう。

特別な変化をする尊敬語は、特にしっかり覚えておきたいですね。

 

謙譲語

謙譲語は、“自分を下げる”ときにつかう敬語です。

謙譲語の例

言う → 申す
見る → 拝見する
する → いたす

 

尊敬語と同じく、特殊な言い方に変化するものがあるので、まずは語彙を増やす訓練が必要です。

 

丁寧語

丁寧語は、日常的によく聞いたり、使ったりする敬語ですね。

「~~です・ます」「○○・○○」などが典型例です。

丁寧語の使用例

私は先生です
すし

 

このように、ある言葉をくっつけるだけで敬語にできるのが丁寧語です。

小学生の子も普段から使っているかもしれません。

 

敬語の見分け方

ここからは、それぞれの敬語の見分け方を紹介します。

尊敬語と謙譲語の見分け方

尊敬語と謙譲語は「動詞の変化」が特徴的です。

そのため見分けるときは動詞に注目しつつ、動詞とセットで使われる「主語」の働きにも注目しましょう。

 

では、次のふたつの文を見てください。

先生が私に言う
私が先生に言う

 

どちらも「言う」という動詞は同じですが、それぞれ以下のように変化できますよね。

尊敬語……先生が私におっしゃる
謙譲語……私が先生に申す

 

では、この違いはどこから生まれるのでしょうか?

その答えは「主語」にあります。

「おっしゃる」の場合の主語……先生
「申す」の場合の主語……

 

尊敬語は目上の人を“高める”働きがあり、謙譲語は自分を“低くする”働きがあります。

つまり、「先生」という目上の人の動作を高めるために「尊敬語(おっしゃる)」を使い、「私」という自分の動作を低くするために「謙譲語(申す)」を使っている、ということです。

尊敬語・謙譲語を見分けるときは、必ず主語を確認し、誰の動作なのか?を押さえることが大切です。

 

丁寧語の見分け方

丁寧語は「用言(動詞・形容詞・形容動詞)」のあと、または「体言(名詞)」の前後につくことがほとんどです。

用言のパターン(「です・ます」を後ろにつける)

走る → 走ります
うつくしい → うつくしいです
きれいだ → きれいです

 

体言のパターン(前後に「お・ご・です」などがつく)

すし → おすし
苦労 → ご苦労
先生 → 先生です(述語のとき)

 

述語になることができる場合には後ろに丁寧語がつき、体言に関しては基本的には丁寧語を前につける、ということがわかりますね。

 

敬語に慣れるためのポイント

敬語をマスターするには、次のふたつを意識することが大切です。

  • 語彙を習得する
  • 実践をする

 

語彙を習得するためにも、まずはさまざまな敬語表現を知ることから始めましょう

テキストがあれば、そこに書かれているものを先に覚えたいですね。

 

実践に関しては、問題を解くだけでなく、実際に会話に取り入れてみることも意識してみてください。お互いを尊重する意味も込めて、たまには親子であっても敬語を使って会話する機会をつくってみましょう。

国語力は、知識として学ぶだけでは身につかず、実際に使ってみて初めて“自分の言葉”にできます

ぜひ積極的に、敬語を使ってみてくださいね。

※記事の内容は執筆時点のものです

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