【小4理科/地層】ナウマンゾウの特徴は?―― ひとつのことを調べてみよう(生き物編)|中学受験のツボ[理科編]
こんにちは、伊丹(いたみ)です。
みなさんは「ナウマンゾウ」という名前を聞いたことはありますか?
ナウマンゾウは、今から2万年ほど前まで日本のいろいろなところにいたゾウの仲間です。
今回は、現代でも生きているゾウと、ナウマンゾウを比べて紹介します。
Contents
アジアゾウとアフリカゾウ
問題
アジアゾウとアフリカゾウの違いは?
文字通り、アジア地域にいるゾウを「アジアゾウ」、アフリカ地域にいるゾウを「アフリカゾウ」といいます。
両方とも“大きくて鼻が長いゾウ”ですが、比べてみるといろいろな違いがあります。
体の大きさ
ゾウの大きさを測るときはいろいろな部分が使われますが、ここでは「肩高(かただか/地面から肩までの高さ)」で比べてみます。
まず、アジアゾウの肩高は3mくらい。一方のアフリカゾウは3.5mくらいです。
アフリカゾウのほうがひと回り大きいですね。
肩高はイメージしにくいかもしれませんが、たとえばアフリカゾウの背中に座ると地面から3.5mくらいの高さに座ることになり、これは建物の2階くらいの高さです。
こう考えると、アフリカゾウの大きさがわかりやすいでしょう。
耳の大きさ
「ゾウの耳は大きい」というイメージを持っている子も多いと思いますが、耳が大きいのはアフリカゾウです。
耳が大きいと空気で耳を冷やせる範囲が大きくなるので、体温調整がしやすいんですね。そのため、暑い地域にいるアフリカゾウの耳は大きいのでは? と言われています。
一方のアジアゾウは森林で生活することが多いため、耳が大きいと邪魔だったのかもしれません。
解答例
体の大きさや、耳の大きさが違う
ナウマンゾウの特徴
問題
ナウマンゾウの特徴は?
ナウマンゾウは、日本のいろいろなところにいました。
そして日本列島は、アジアがあるユーラシア大陸とくっついていました。
これらのことから、ナウマンゾウの特徴がわかるかもしれません。
実はナウマンゾウは「アジアゾウ」の仲間です。
そのため耳が小さいのが特徴です。
体の大きさについても、アフリカゾウより小柄なアジアゾウと比べてもさらに小型で、肩高は2mくらいだったと言われています(アジアゾウの肩高は約3m)。
ただし牙は大きく、肩高と同じく2mくらいの牙を持っていたようです。
ナウマンゾウがほかのゾウと違うところとしては、体の表面の様子も挙げられます。
今のゾウの体の表面には「毛」がほとんど生えていません。一方でナウマンゾウが生きていた時代は今より寒かったようなので、ナウマンゾウには目に見えるくらいしっかりと毛が生えていたのでは? と考えられています。
ちなみにナウマンゾウよりもさらに寒い地域にいたマンモスは、毛がもっと長かったようです。
頭の形にも大きな違いがあります。
ナウマンゾウは頭(おでこ)の部分が出っぱっているため、「まるでベレー帽をかぶっているようだ」と言われることがあります。
アジアゾウやアフリカゾウの頭と、写真でぜひ見比べてみてください。
ちなみにナウマンゾウの化石は、日本のいろいろなところで見つかっています。特に長野県の野尻湖では、定期的に化石が発掘されています。
今から数万年前には、湖の周りで、みんなで協力してマンモスと戦っていたのかもしれない ――。
こうして想像してみると、昔のことにも興味を持ちやすくなるかもしれませんね。
解答例
- アジアゾウよりも体が小さい
- 牙が長い
- 体の表面に毛が生えていたと考えられている
- 頭の部分が出っ張っている
※記事の内容は執筆時点のものです
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