中学受験ノウハウ 連載 にしむら先生の保護者通信

[10月号/5年生保護者向]小5後半によく起こるネガティブな悪循環と今やれること|にしむら先生の保護者通信

専門家・プロ
2024年9月27日 西村創

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にしむらです。

いつも私のYouTube動画や「3分メソッド」をご視聴いただき、ありがとうございます!

今回は「中学受験ナビ」の会員で、5年生のお子さんをお持ちの方に向けて、10月のお子さんのサポートについてお伝えしますね。

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5年生後半によく起こるネガティブな悪循環

以前私は、「【不可避】この秋、受験生の家庭に起こること TOP3」という動画を配信しました。

より多くの人に見てもらおうとして、そして私がやってみたかったので、占い師に扮したサムネにしましたが、中身は結構マジメです。

動画でお伝えしたことは、今後、
・塾との関係
・夫婦関係
・親子関係
が悪くなるというもので、それはすべてお子さんの成績が上がらない、むしろ下がっていくことに起因しています。

そして、それは受験生でなく、小5生にもあてはまることです。

小5後半というのは、算数の難しさがピークになって、社会は歴史に切り替わって覚えることが多くなります。

そこで、多くの家庭は、子供の勉強時間を増やすことで対処しようとします。

でも、勉強時間を増やすとストレスと疲れが溜まって、勉強のモチベーションが下がって、集中力も下がって、成績も下がる……そんな悪循環に陥るケースが多いんですよね。

その結果、中学受験から高校受験に進路を切り替えて、退塾するご家庭が多いのも小5後半のこの時期です。

私は必ずしも中高一貫校に進学することが人生を有利に歩む進路だとは考えていないので、高校受験に進路を切り替えるという選択も応援しています。

ただし、いま受験勉強が苦しくても、成績が上がらなくても、
「中学受験はしたい」
「塾は辞めたくない」
という子もまた多いものです。
そうであるなら、まだやれることはあります。

1.学習内容を絞る

ひとつめは、勉強することを思い切って絞ることです。

算数の各単元の基礎理解に、勉強時間を集中投下しましょう。

算数以外の科目は「前の単元を理解しないと、つぎの単元もできない」ということはありません。

国語は単元があってないようなものですし、理科は、各単元のつながりが他教科ほど強くないですし、社会の歴史も、平安時代を理解しないと、鎌倉時代を理解できないということは……少しはありますけど、算数ほど前の単元とのつながりは強くありません。

小5後半の内容は、小6になってから、1学期、夏期講習、9月からの入試演習と並行してくり返し復習することになります。

算数の基礎さえ理解できていれば、小6になってから浮上することは可能です。

他教科の復習がおろそかになったとしても、算数の基礎理解に勉強時間を回しましょう。

2.保護者にしかできないサポート:学校選び

ふたつめは、学習サポート以外に保護者にできることを続けることです。

9月は文化祭を実施する学校が多く、10月からは学校説明会を実施する学校が多くなります。

そこで、学校説明のスケジュールを把握して、学校見学に行きましょう。

首都圏にお住まいだと通学圏内に何十、何百校もの私国立中があるので、選択肢が多い分、絞るのが大変です。

受験する学校の平均が5,6校だということを踏まえると、小5が終わるまでに、10校は見学に行っておきたいですね。

志望校の選び方については、
【後悔しない】令和の受験、志望校の選び方10の視点
という動画でできるだけ選ぶポイントを網羅できるように紹介して、合同説明会の「個別相談会」については、
【これを聞け】「合同説明会」の「個別相談会」で聞くべきこと 5選
という動画で具体的に説明をしているので、
もしまだご覧になっていなかったら、ぜひ見ていただけたらと思います。

 

ということで、今回はこのへんで。

もうちょっとその話、詳しく聞きたい!

え、それはこういう場合はどうすればいいの?

という要望や質問があれば、私が運営する「保護者のための中学受験3分メソッド」へご入会いただけたらと思います。
会員対象に私との「オンライン個別面談」サービスもおこなっているので、良かったらご利用ください。
では、また来月!

※記事の内容は執筆時点のものです

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