連載 集中力アップの秘策|ドクター吉田

タマネギのパワーで集中力をアップ! 受験医学のカリスマ、ドクター吉田の集中力アップの秘策(5)

2016年2月05日 中学受験ナビ 編集部

医者として、受験生におすすめしたい食材がタマネギです。スライスして生で食べると独特の辛味がありますね。これは硫化アリルと呼ばれる成分で、脳に作用して集中力を高める効果を持っています。

受験に役立つタマネギの効能

脳は、ほかの臓器に比べ10倍という大量のエネルギーを消費することで、考えたり記憶したりしています。その膨大なエネルギーを生み出すのに、硫化アリルが役立っているのです。

といっても、辛い生のタマネギを無理して食べる必要はありません。加熱すると硫化アリルは化学反応を起こして辛みが消えますが、集中力を高める効果は、むしろこの反応によって強化されるのです。

一方、殺菌作用や血行を良くする作用については、生のタマネギのほうに軍配が上がります。受験生の場合は、風邪の予防のために少量を生で食べておき、より合格に直結する集中力のアップのために、大半は過熱して食べるというのがおすすめです。

北海道産のタマネギに多くの硫化アリルが含まれる

集中力については辛い生の状態で食べる必要がないとはいっても、タマネギを買い求めるときには、辛いものを選んだほうがよいでしょう。生で食べたときに辛くないタマネギは、硫化アリルが少ないことを意味しています。仮に加熱した後に味が同じであっても、集中力については、もともと含まれていた辛み成分の量に応じて効果が発揮されるのです。

辛み成分の量は、産地によって、ある程度は見極めがつきます。硫化アリルの多いタマネギの代表格が北海道産のものです。一口にタマネギといっても、白タマネギや赤タマネギなどいくつかの品種がありますが、北海道産はほとんどが硫化アリルの豊富な黄タマネギなのです。北の大地の厳しい自然環境で生育するのに、大量の硫化アリルが不可欠だったのかもしれません。そのパワーをいただいて合格につなげたいものです。

硫化アリルは、ニンニクやネギなどにも含まれています。タマネギと違って、これらの食材はそんなにたくさん食べられるものではありませんが、それぞれ特有の栄養成分が含まれているので、バランスよくとりたいものです。

※この記事は、「マイナビ家庭教師」Webサイトに掲載されたコラムを再編集のうえ転載したものです。


吉田たかよし(医学博士・心療内科医師)

灘中学、東京大学、国家公務員上級経済職試験、医師国家試験などの合格体験を元に、日本で初となる受験生専門の心療内科、本郷赤門前クリニックの院長を務める。カウンセリングと最新の磁気刺激治療を組み合わせ、「受験うつ」から早期回復を図るプログラムを開発。脳科学と医学を応用した受験指導にも取り組む。『今どきの大人を動かす「ほめ方」のコツ29』(文饗社)など著書60冊を上梓。

本郷赤門前クリニック
https://www.akamon-clinic.com/


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