連載 プロ家庭教師 西村則康先生が教える

プロ家庭教師 西村則康先生が教える「意外と知らない、ノートのとり方」

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お子さんのノートをご覧になっていますか? 学校ではノートのとり方まで指導をしないのですが、実はノートのとり方にもコツがあるんです。塾ソムリエでプロ家庭教師でもある西村先生に、お子さんを伸ばすノートのとり方について教えていただきました。

学校では教えてくれない、ノートのとり方

学校では教えてくれないことのひとつに、ノートのとり方があります。また、ご家庭においても、「こういう風にするといいよ」となかなか指導しにくいのがノートのとり方なのではないでしょうか?

例えば算数や数学において多いのが、ページ数や単元を書かずに、問題番号だけを書いているケースです。本人が見返す時だけでなく、家庭教師が見ても「何の単元の問題だろう?」と振り返りにくいのが難点です。

また、問題1の(1)、(2)、(3)と、式や答えをノートの横に書いていくお子さんの場合、ノートに書いている最中にケアレスミスが起こる可能性が高くなります。

多色使い、キレイすぎるノートも、実は要注意!

それから、意外と思われるかもしれませんが、いくつも色を多用し、キレイすぎるノートを作り上げているお子さんの場合、実はノートの完成度を上げることが目的になっていて、先生の話を開いていないケースがあります。

色は黒・赤・青の3色で十分ですし、多少ノートが汚くなっても、先生の解説や話をしっかりと問く方が重要です。

家庭教師は、ノートのとり方から指導します

学校や塾と違い、家庭教師はお子さんのノートを頻繁に目にしますので、ノートのとり方から指導しやすいという利点があります。

例えば算数・数学の場合、1.日付、2.単元、3.教科書や問題集のページ数、4.問題番号を書くことがセットです。分数問題の場合は2行使い、ノートの罫線に合わせて括線(分母と分子の間の横線)を引くと使いやすいでしょう。

また、ひとつの問題を解き終わり、ノートの右側が余っていたとしても、下に次の問題を解いていくお子さんの方が伸びます。見やすいノートだからこそ、計算間違いなどのケアレスミスも減っていくのです。

このようなノートの使い方のコツは、ご家庭でも判断できるポイントです。できれば小学校低学年から、ノートのとり方を習慣化できるとよいでしょう。

※この記事は「マイナビ家庭教師」Webサイトに掲載されたコラムを再編集のうえ転載したものです

※記事の内容は執筆時点のものです

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