「応用がきく子」の育て方#3 間違った言い回しはその場で直す|学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」
子ども言葉は使わない
― Point ―
まずは大人が話す言葉でそのまま話すことを習慣にする
小学校に入る年齢になったら、間違った言いまわしは徹底して直していきましょう。
6歳以降は、積極的に語彙力を磨いていくときです。
言葉を知っているほうが、感受性も豊かになり、その後の国語力にも大きく影響します。
「いままでこう言っていたけれど、じつは◯◯と言うのよ」と話してあげます。もし言い間違えていたら、その場ですぐに指摘をするようにしましょう。
あとからまとめて指摘するのはおすすめできません。いっぺんに言われても、子どもはなかなか消化できないからです。その場、その場で伝えていきましょう。
さらには、子どもを実際の年齢より少し(2~3学年)上だと思って会話するぐらいのレベルがちょうどいいでしょう。
そのほうが、自然と語彙力がついていきます。
こうして、日常の「当たり前」の基準を高めておくと、子どももそれが当たり前なんだと思って、身につけるようになっていきます。
つい、難しい言いまわしを子どもにしてしまうこともあるかもしれませんが、変える必要はありません。
たとえば、テレビから、食品偽装のニュースが流れてきたとします。
そのときに「ああ、嫌だわ」と言わずに「ああ、うんざりするわ」と言いかえてみましょう。さすがに、うんざりは小学生でも知っている言葉ですが、それでよいのです。理想は大人が使う言葉を自然に使えるようになること。
大切なのは、ワンフレーズを多用しないことです。親が同じ言葉ばかり使っていると、子どもの語彙力は磨かれていきません。
また、「うんざり」の語源までいちいち説明する必要はありません。ここで、「『うんざり』というのは飽きて嫌になるという意味の『倦(う)んず』にありがついて…」などと話をしたら、子どもがシャッターを下ろしてしまいます。
「何でも語源にさかのぼらないといけない」と意気込む必要はないのです。
大人が日常的に使う言葉を子どもに理解させ、できれば使い慣れさせていくことが目的です。
もし、そこでふっと思いついたのであれば「偽装が発覚したけど、氷山の一角だと思う」というような言い方をしてみてください。
いつもいつも言葉探しをしていると、こちらも疲れてしまいますので、あくまでもできる範囲でかまいません。こういう日常の小さな積み重ねが語彙力の向上につながっていきます。
難しい言葉を使ったとき、子どもが意味をわかっていなければ、似たような意味の言葉で置き換えてもう一度話してあげましょう。
※記事の内容は執筆時点のものです
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