南雲先生おすすめブックガイド 説明文・論説文編|「国語力」が、中学受験を左右する!
専門家・プロ
2020年3月30日
水溜 兼一(Playce)
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本連載では、国語の講師として、中学受験を目指す子どもたちを長年指導している南雲ゆりか先生が、国語力アップにつながるさまざまな方法を紹介します。
中学受験の国語対策では、どんな本や作品が入試で取り上げられるのかも知っておきたいところです。今回は入試の説明文・論説文の問題で扱われた本のなかから、南雲先生のおすすめを紹介します。
Contents [hide]
- 入試問題は良書との貴重な出合いの場
- 説明文・論説文を通して世の中のことを知り、自ら考える姿勢をつくる
- 『科学の考え方・学び方』『なぜ科学を学ぶのか』池内了
- 『イネという不思議な植物』『雑草はなぜそこに生えているのか』稲垣栄洋
- 『植物のひみつ – 身近なみどりの“すごい”能力』『フルーツひとつばなし おいしい果実たちの「秘密」』田中修
- 『先生はえらい』内田樹
- 『「ふつうのおんなの子」のちから 子どもの本から学んだこと』中村桂子
- 『〈弱いロボット〉の思考 わたし・身体・コミュニケーション』岡田美智男
入試問題は良書との貴重な出合いの場
入試ではさまざまな本や作品が取り上げられますが、中学校の先生はどのような基準で選んでいるのでしょうか? ある中学校の校長先生は、「受験生が『いい文章を読んだな』と思えて、その後の読書体験につながるもの。名作への架け橋になるものや、子どもの心に働きかける力があるものを選んでいる」と言います。
私も入試に出そうな本や作品を紹介することがありますが、例えば物語であれば、読んで心が温まる作品を選ぶことが多いです。いろいろな問題や悩みがあったけれど、みんなが支えてくれたから解決できた…などのストーリーを通して、「自分もこういう人物になれたらいいな」と子どもに感じてもらえればと考えています。文章が洗練されていることや、登場人物の言葉遣いが乱れていないことも選定のポイントです。
入試で取り上げられる本や作品は、
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