中学受験ノウハウ 連載 桜井信一の中学受験相談室

娘を女子校へ行かせることに抵抗感…… 男女別学校は時代錯誤に思えてしまいます|下剋上受験 桜井信一の中学受験相談室

専門家・プロ
2024年1月27日 桜井信一

2
『下剋上受験』でおなじみ、桜井信一さんが中学受験を考える親御さんのさまざまな悩みに答えます。今回は、小5の娘を女子校へ入れることへ抵抗があるというお父様からの相談です。実際に女子校へ通ったお嬢さんを持つ桜井さんが考える、別学校のメリット・デメリットとは?

今回の相談

この春に小6になる娘の父です。

桜井先生は、娘さんを6年間女子だけの空間に入れることについて、抵抗や不安はありませんでしたか?また、実際「共学に入れたほうがよかった」と思われたことや、逆に「共学でなく女子校でよかった」と思われたことはありますか?

我が家では妻と私で志望校についての意見が食い違っています。妻は、共学は女子のほうが競争率が高く不利だから、女子校も視野に入れるべきというのですが、どうも私は女子校という存在そのものに抵抗があるのです。

匿名だから白状しますが、正直言って偏見もあると思います。

さしてモテるわけでもなかった若いころ、強気でこちらの都合お構いなしという感じの女性校出身の女性にタジタジしていたことがありました。しかし、高校まで公立で大学進学した私から見ると、女子だけでなく、男子校出身の男子にも、ちょっとズレているなあと感じることがありました。

どうせ社会に出たら男女両方いる環境で生きていかねばならないのだから、そうでない空間で感覚を養うべきではないのではないかという漠然としたイメージがあります。

とはいえ、社会に出てしまえば、その人が男子校か女子校かなんてことは、その人がよほど言いふらしていない限りはわかりません。私が知らないだけでふだん仕事で関わる人の中にも男子校女子校出身者は多いのだろうと思いもします。

だから気にする必要はない、と言われてしまえばその通りなのですが、どうしても率直なご意見を「娘の父」という立ち場の方に訊いてみたく、質問させていただく次第です。

なお、この際ぶっちゃけますが、女子校は女子にとって共学よりも入りやすいかもしれないが、入学時の偏差値を思えば多くの女子校からの大学合格実績はもっとよくてもいいはずではないかと思うこともあり……もしかして、いまどき「女子に学問は必要ない」系の時代錯誤な親が女子校には多かったりするんじゃないかという偏見も多少持っています。

妄想に過ぎないことは自分でもわかっており、粉々に打ち砕いていただいて構いません、率直なお返事をいただけたら幸甚です。

相談者:共学出身父
お子さまの学年:小5


桜井さんの回答

共学出身父さま、こんにちは。

共学出身の保護者の方からすると、女子校は異様な感じがするというのがぶっちゃけたお気持ちではないでしょうか。選択の前の声として、何人かからそうお聞きしたことがあります。

続きは会員の方のみご覧いただけます

2

『下剋上受験』の著者 桜井信一さんが、中学受験の相談にお答えします。ご相談はこちら!

ご質問・相談はこちら

桜井信一

桜井信一

  • 専門家・プロ
  • この記事の著者

オンライン塾「下剋上受験塾」主宰。中卒の両親のもとで育ち、自らも中卒になる。 娘の下剋上のために一念発起して小5の勉強からやり直す。塾には行かず、父娘の二人三脚で偏差値を41から70に上げ、100%不可能とされた最難関中学「桜蔭学園」を目指した。その壮絶な受験記録を綴った『下剋上受験』はベストセラーに。 2017年1月には待望のドラマ化。学習講座「桜井算数教室」「国語読解記述講座」にはのべ2000人の親子が参加し人気を博した。2020年、オンラインの「下剋上受験塾」を立ち上げた。

[関連]

父娘の記念受験(公式ブログ)
下剋上受験塾