4・5年生 受験に役立つ夏休みの過ごし方|今一度立ち止まって中学受験を考える
夏休みが始まりました! 半年後に入試を控えている6年生にとっては、受験勉強に集中できる貴重な夏休み。でも、4、5年生にとっては、まだ先の話。今から根を詰めて勉強していたら、息切れしてしまいます。だからといって、ゲームばかりしているのも考えもの。では、どのような過ごし方がよいのでしょうか?
地理に強くなるなら国内旅行がおすすめ
「夏休みは家族でハワイに行く」というご家庭は多いものです。でも、地理に強くなりたいのなら、国内旅行をおすすめします。
塾講師をしていると、なかなかまとまった休みが取りにくいという事情もあって、ここ数年は旅行というともっぱら国内旅行ですが、4日ほどの休みを使い「半島巡り」を楽しんでいます。どのようなものかというと、地方都市まで飛行機で飛んで、そこからレンタカーを借りて、観光をしながら半島を回るという旅行です。
以前もお伝えしましたが、私のおすすめは青森県の下北半島。この地域にはマグロ漁で有名な大間漁港や、活火山の恐山、仏ヶ浦など見どころがたくさんあります。なかでも仏ヶ浦の奇岩(石灰岩)は圧巻です。
仏ヶ浦
関連:下北半島の観光スポット
半島巡りを始めて実感したのは、やはり地理は現地で実際に見て学ぶのが一番だということです。例えば私は子どもの頃、三重の祖父の家によく遊びに行ったのですが、その途中の新幹線の車窓から見た、牧之原台地の茶畑や、浜松駅手前で見たヤマハの工場、近鉄に乗り換えて四日市あたりで眺めた石油化学コンビナートの煙突などをよく覚えています。
そのため、塾の授業で習う前から、お茶といえば静岡県、浜松といえば楽器やオートバイの生産が盛んで、四日市といえば亜硫酸ガスの「四日市ぜんそく」で有名であることを知っていました。今でもそうした光景をありありと覚えているのは、自分が体験したことと塾や学校で習った知識が結びついて、深い記憶として残っているからだと思います。
つまり、子ども時代の体験が大事だということです。ですから、夏休みはぜひとも家族で国内旅行をしてほしいと思います。
自由研究キットより、夏休みだからできる定点観測を
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