「コツコツタイプ」の子への関わり方|本物の力を育てる「合格する子どもの伸ばし方」
子どもには4タイプあり、そのタイプによって関わり方を変えたほうが、ぐんと伸びる子になります。今回は「コツコツタイプ」の子のシーン別の関わり方を、「NG」「OK」に分けて紹介します。
子どものタイプは、次のページからチェックできます。
Contents
「コツコツタイプ」の子への関わり方
シーン1 点数がとれなかったとき
➡ これが続くと、本番に弱い子になっていってしまう
このケースは、女の子とおかあさんとの間で多くみられます。子ども自身が落ち込んでいるのに、親の言葉でさらに落ち込む……という負の連鎖を生むので注意が必要です。
➡ 失敗しても自信を失わず、自己肯定感が高くなる
子どもが気にしてしまう分、親がどっしりかまえていたほうがいいでしょう。
「コツコツタイプ」の子への関わり方
シーン2 結果が出なかったとき
➡ 子どもは自信を失い、諦めてしまうようになる
この言い方では、自主性を身につけさせようと思って言ったことでも、否定された気持ちだけが残ってしまいます。
➡ やるべきことがわかるため、子どもは取り組みやすくなる
親御さんが一緒にテストを振り返ってあげると心強いですね。このタイプの子はいろいろと抱え込んでしまいがちな分、指摘することを絞ったほうが、必要以上に悩まなくてすみます。
「コツコツタイプ」の子への関わり方
シーン3 伸び悩んでいるとき
➡ 精神的につらくなっていき、余計に問題が解けなくなっていく
この状態が続くと、どこかで勉強を放り出してしまうことも……。
➡ うまくいかないことは続いてしまいがち。意識的にとめることで、悪い流れを断ち切れる!
このタイプはまじめすぎるため、勉強すればするほど悪化してしまうこともあります。心のゆとりをもたせるように、休ませるアドバイスも必要です。「今日は勉強しなくていいからゆっくり休んだり好きなことをしなさい」とアドバイスするのもいいでしょう。
「コツコツタイプ」の子への関わり方
シーン4 問題集や習い事をさせるとき
➡ 頭がパンクして、どれも中途半端にしか身につかない
子どもは言われたとおりにまじめに取り組むものの、どんどんつらくなっていきます。
➡ 「あれもできていない、これもできていない」という状況がなくなり、着実にひとつの特技が伸びる
問題集は1冊買って、まず仕上げさせます。習い事は、2つまで選ばせます。ひとつをはじめて、ペースをつかめるようになってきたら2つめを考えるぐらいでいいでしょう。このタイプはコツコツひとつのことを身につけるのが向いているため、取り組むことを絞って伸ばすのがおすすめです。
「コツコツタイプ」の子への関わり方
シーン5 塾を選ぶとき
➡ 子どもは混乱するうえ、学力も上がらない
こっちの宿題、あっちの宿題も……となって、だんだんこなせなくなっていきます。塾によって解き方が違うことで、子どもが混乱してしまうことも……。
➡ じっくり着実に、学力がついていく
問題集や習い事と同様、一度に複数の塾に通わせるのは向いていません。ひとつに絞りましょう。
「コツコツタイプ」の子への関わり方
シーン6 塾のレベルで悩んだとき
➡ 劣等感ばかりふくらんで、塾嫌い、勉強嫌いになってしまう
転塾したくないという場合は、レベルを落としたクラスに移してもらうのもひとつの手です。
➡ 自信がついて、努力を続けられる!
あえてレベルが高くない模試を受けさせたり、比較的簡単な問題集を解かせて「全体の中では、できるほうなんだ!」と思う経験をさせると◎。漢字テストでも計算テストでも、満点を取れたらどんどんほめてあげましょう。
「コツコツタイプ」の子には、プロセスをほめる関わり方を
「コツコツタイプ」の子は、こと細かに口出しされるとプレッシャーになるため、「あなたの努力は見ていますよ」というあたたかい目とほめる声がけで見守るのがいいでしょう。注意されたり叱られることに、傷つきやすいタイプでもあります。コツコツ取り組むプロセスを認めてあげたいですね。
「コツコツタイプ」の子の力がぐんと伸びる言葉がけを、以下の記事で紹介しています。
イラスト hashigo(silas consulting)
※記事の内容は執筆時点のものです
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