連載 合格する子どもの伸ばし方

【ケース別に紹介】「一点集中タイプ」の子への言葉のかけ方|本物の力を育てる「合格する子どもの伸ばし方」

専門家・プロ
2019年11月22日 松本亘正

子どものタイプによって、親の関わり方や言葉のかけ方を変えたほうがぐんと伸びる。子どもは、大きく4つのタイプに分けることができる ―― 中学受験専門塾 ジーニアス代表、松本亘正氏の著書『合格する子どものすごい伸ばし方』から、わが子のタイプを知り、子どもの力を伸ばす方法を紹介します。

「一点集中タイプ」の子に合った言葉のかけ方を、日常のよくあるケース別に紹介します。

子どものタイプは、次のページからチェックできます。

【あなたの子どもは何タイプ?】チェックリストで子どものタイプを確認しよう

「一点集中タイプ」の子への言葉のかけ方

ケース1 テストの点数が悪かったとき

「どこが悪かったのか、書き出してみようか」

自分で違っているところに気づかなければなかなか改善しないタイプのため、自分で書き出させるのが◎

「一点集中タイプ」の子への言葉のかけ方

ケース2 テストの点数がよかったとき

「点数がいいのはもちろんだけど、ミスが少なかったところがよかったね」

まずは、がんばったプロセスをほめてあげましょう。そして、まわりがほめていないところを見つけてほめるのがよいですね

「一点集中タイプ」の子への言葉のかけ方

ケース3 勉強にやる気を見せないとき

「きっとやるときはやるでしょ」

自分のペースが大切なタイプ。小言を言われると反発するため、言うことは最小限に

「一点集中タイプ」の子への言葉のかけ方

ケース4 カンニングしたとき

「普段はそんなことをしないはずだけど、何かあった?」

まずは、カンニングしたことを見過ごさないようにしてください。しかし、本人にとってはかなり自信を失っているので、あまり責めないほうがよいでしょう

「一点集中タイプ」の子への言葉のかけ方

ケース5 人の話を聞けないとき

「本当に優秀な人は、自分を優先させたりしないよ」

「優秀」「一流」といった例をあげて成長意欲を刺激するのが◎

「一点集中タイプ」の子への言葉のかけ方

ケース6 まわりを傷つける発言をしたとき

「上から見下すようなことを言うのは、あなたの評価を下げることになるよ」

自分が損をすることを教えると言わなくなるので◎

「一点集中タイプ」の子への言葉のかけ方

ケース7 塾に行きたくないと言ったとき

「納得できる理由があったら環境を変えるから、理由を教えて」

まずは、行きたがらない理由を聞いてあげてください。単なるわがままではない可能性もあるため、理由を尋ねて、本人の意思を尊重するのがよいでしょう

「一点集中タイプ」の子への言葉のかけ方

ケース8 本番に臨むとき

「前半の簡単な問題は2回解くつもりでね」

前半のやさしい問題でミスが多いため、テストのときだけはこのクセを意識して直す声がけをするのがおすすめ

「一点集中タイプ」の子への言葉のかけ方

ケース9 図や式を書いて、丁寧に問題を解いてほしいとき

「もし間違えたら、かならず解き直しのときには図や式を丁寧に書くんだよ」

普段からあまり図や式を書かない子の場合、まったく書かないままでいると、複雑な問題が出てくる高学年で苦労しがち。「間違えたら図や式を丁寧に書く」というルールを決めて、自分自身で「ミスをしたら損だ」と思わせるのがおすすめ

「一点集中タイプ」の子への言葉のかけ方

ケース10 嘘をついて遊ぶことが増えたとき

「あなたは○○と言ったけど、17時には△△公園で××君と遊んでいたの、知っているよ」

嘘をつき続けてうまくいくと、繰り返すので対策が必要。嘘をついているという証拠を見せて、伝えたらすぐに終わらせること。本人が認めたら、次に嘘をついたらどうするか文面にするのがおすすめ。決め事にすることで、減っていくので◎

「一点集中タイプ」の子への言葉のかけ方

ケース11 最近元気がないなと思うとき

「何かやりたいことはないの?」

打ち込めるものがあれば、元気がないという状態もなくなるもの。プログラミングやスポーツなど、学びにつながるようなものを一緒に探すのがおすすめ。習い事を探すのも◎

「一点集中タイプ」の子への言葉のかけ方

ケース12 テストが返ってきて復習させたいとき

「解きたい問題を選んで、それだけやりなさい」

このタイプは、復習を好まないことも。しっかり復習させたい気持ちは抑えて、自分の解きたい問題を選ばせて何問か復習するだけでOK。解説を読むことを嫌がったら、どうして間違えたのか納得できないものだけ読んで、わからなかったら先生に質問するようにと伝えるのが◎

まとめ

「一点集中タイプ」の子がもっている思考力を摘まないために、「一点集中タイプ」の子には丁寧にフォローする言葉がけが必要です。ケース別の言葉がけを参考に、子どもの可能性を伸ばす接し方を心がけましょう。

「一点集中タイプ」の子の失敗&成功エピソードを、以下の記事で紹介しています。

イラスト hashigo(silas consulting)


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この記事の著者
松本亘正 専門家・プロ

まつもとひろまさ|中学受験専門塾ジーニアス運営会社代表|ラ・サール中学高校を卒業後、慶應義塾大学在学中に中学受験専門塾ジーニアスを開校。現在は東中野・自由が丘・日吉・芝浦港南など、6校を展開している。「伸びない子はひとりもいない」をモットーに、少人数制で家族のように一人ひとりに寄り添う指導を徹底、毎年超難関校に合格者を輩出している。生徒は口コミと紹介だけで9割を超える。これまでののべ指導人数は2200名以上。第一志望校への合格率は一般的に25%といわれるなか、ジーニアスは約60%超の第一志望校合格率を誇る。中学受験だけでなく、高・大受験時、就職試験時、社会人になっても活きる勉強の仕方や考える力の育成などに、多くの支持が集まっている。