古墳時代 ―― イメージで覚える中学受験歴史
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【古墳時代】古墳は「権力者のお墓」
弥生時代の終わりごろになると、大和地方では豪族(王)が集まり、大王(のちの天皇)を中心に大和朝廷がつくられました。大和朝廷の支配が進み、古墳が各地につくられるようになった時代を古墳時代といいます。
古墳の大きさによって、権力の大きさを示した
古墳とは、ただのお墓ではありません。「高く土盛りされた権力者のお墓」が古墳と呼ばれます。古墳の大きさによって、古墳をつくらせた人物の権力の大きさがわかるといわれ、権力者は自らが死ぬ前に古墳をつくる命令を下していたそうです。今ではなかなか考えられないですよね。ちなみに邪馬台国の女王「卑弥呼」の古墳もあるとされていますが、まだ発見されていません。
仁徳(にんとく)天皇の古墳とされる大阪府堺市にある大山(だいせん)古墳は、世界最大級の古墳として知られています。2019年、大山古墳を含む周辺の古墳群が「百舌鳥・古市古墳群」として世界文化遺産に認定されました。「百舌鳥」は「ひゃくしたどり」ではなく「もず」と読みますよ!
古墳の特徴
古墳にはさまざまな形があり、丸形の「円墳」、四角形型の「方墳」、それらを組み合わせた代表的な形である「前方後円墳」などがあります。前方後円墳の形は、ゲームなどに出てくる“扉や宝箱のカギ穴”をイメージするとわかりやすいでしょう。前方後円墳については中学入試でも多く出題されています。
古墳の周りには素焼きの埴輪が置かれ、盗賊から古墳内の副葬品(銅鏡、勾玉、鉄製の武器、馬具、農具など)を守っていたとされています。埴輪は小さいイメージがあるかもしれませんが、なんと1メートルを超える埴輪も多かったようです。古墳にはお宝が多く眠っていますから、盗賊がお宝を盗みに忍び込むんですね。夜に古墳の丘を登ろうとしたときに、1メートル以上の黒くて大きな“人影”が現れたらきっとびっくりしたでしょう。この人影に見えるものこそ、埴輪です。埴輪には古墳に眠るお宝はもちろん、権力者を守る役割もあったのですね。
【大和朝廷】日本の支配だけでなく、朝鮮半島の支配も
古墳時代前後に成立したとされる大和朝廷は、日本列島統一の大きな役割を果たしました。大和朝廷は「氏姓(しせい)制度」というルールによって国を治めていたとされます。氏姓制度は、大王(おおきみ)中心の政治をするために定められた身分に関するルールです。血のつながった一族の集団を「氏(うじ)」、大和朝廷からもらう役職を「姓(かばね)」といいます。
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