成績が自然と上がる学習環境のつくりかた|今一度立ち止まって中学受験を考える
なかなか勉強を始めようとしない。すぐにゲームをしてしまう。もしかすると、その原因はモノの置き方にあるかもしれません。では、子どもが勉強しやすい環境とは?
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子どもの学習意欲は、学習環境に大きく影響する
みなさんが、たまには凝った料理でも作ってみようかなぁと思い立ったとします。その時にキッチン周りに調理器具がぐちゃぐちゃに置かれていたり、調味料や食材がバラバラに保管されていたりして整理整頓されていないと、やる気が失せてしまいませんか。生活空間がきちんと整理されているかどうかは、何かをやろうとするときのモチベーションに大きな影響を与えます。
学習環境についても同じことが言えます。長年、塾講師や家庭教師をしていると、子どもの成績と家庭環境が密接に関連していることに気づかされます。例えば成績優秀で都内の私立トップ中学を目指すご家庭では、リビングも子ども部屋もきちんと整理整頓されていて、モノが乱雑に散らかっているということはありません。一方、成績的に苦しい子の場合、一見おしゃれな外見の自宅でもモノがあふれていたり、問題集や参考書がうまく整理されていなかったりと、整理収納に関して改善の余地があることが多いのです。
頭のいい子の家は、思い立ったときにすぐに勉強できるように工夫されている
では、「子どもの成績が上がる学習環境」とはいったいどのようなものなのでしょうか。私は、以下の3点を挙げたいと思います。
① 思い立ったときにすぐに学習を始められるよう整理整頓されている
② 生活動線に沿って学校や塾の準備が可能な、合理的な家具配置がなされている
③ ゲームやマンガなど、気が散る原因となるモノが極力排除されている
この3点に留意しながら、子ども部屋の環境を整えていきましょう。
整理収納の基本的な流れは「モノの分類」→「モノのグルーピング」→「定位置の決定」です。この流れに従い、まずはモノ(教材)を分類していきます。
モノは大きく分けて次の4つに分類できます。
とじる
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