中堅校でも記述問題が増加傾向に。記述に強くなるには?|今一度立ち止まって中学受験を考える
記述力がもてはやされるようになるずっと以前から、御三家をはじめとする難関中学の入試では記述問題が出題されていました。しかし、近年は中堅校でも記述問題を出す学校が増えてきています。2021年から始まる大学入学共通テストで、記述問題が出題されることが決まっていますが、そのことが影響していると思われます。では、記述に強くなるには、どんな対策をすればよいのでしょうか?
書くことが苦手な子は、書写から
記述に強くなるには、苦手意識をなくし、とにかく「書くことに慣れる」ことです。ところが「書くこと」そのものに苦手意識を持っている子が少なくありません。そういう子どもは昔からいたでしょうが、近年その数が激増しているように感じます。以前のように学校でも家庭でも、子どもたちに「文章を書かせる」ことをしなくなったことが要因であると考えられます。
そんな子たちににおすすめしたいのが、書写です。書写は手本となる文章をただ書き写すだけでよいため、頭を抱えて、文章をひねり出す必要はありません。そのうえ、たくさんの文章を書き写しているうちに、新しい言葉を覚えたり、言い回しを学んだりと、上手な文章の書き方を学べます。
実は私も小学生の頃、親に命じられて毎日書写をしていました。最初の頃はとても面倒くさかったように記憶しています。ところが続けているうちに、徐々に書くことに抵抗がなくなっていったのです。それだけではありません。同じ言葉や接続詞が続いたりすると、「なんだか気持ちが悪いな……」と感じたりするようになっていきました。また同じ意味を表すにもさまざまな表現があることを知ったりもしました。ただ文章を書き写しているだけなのに、気がつくと多くの言葉を覚え、読みやすい文章が書けるようになります。書写の効果は絶大なのです。「書くこと」が苦手な子は、まずは文章の書き写しからはじめてみることを強くおすすめいたします。
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