中学受験ノウハウ 連載 今一度立ち止まって中学受験を考える

勉強のモチベーションを上げるのに、ご褒美とペナルティーは必要?|今一度立ち止まって中学受験を考える

専門家・プロ
2021年8月19日 石渡真由美

「自分から進んで勉強してくれたら……」「模試前なんだから、もう少し頑張って勉強して欲しい」など、なかなかやる気を見せない、行動に移さないわが子にモヤモヤしている親御さんは多いことでしょう。そんなときに、「次の模試でいい成績をとったら○○を買ってあげる」とご褒美を提示したり、「次の模試でクラスが下がったら、夏の旅行はナシよ」とペナルティーを示唆したりすると、子どもはどんな反応を見せるのでしょう? 今回は学習におけるご褒美とペナルティーについて考えます。

「勉強したらご褒美」は一概にNGではない

「さぁ、今日は大掃除! ちゃんと頑張ったらご褒美に300円あげるわよ!」

こう言うと、大抵の子どもは張り切って掃除のお手伝いをするでしょう。子どもに何かをさせたいとき、ご褒美は効果大です。では勉強をさせたいときは、どうなのでしょうか?

今から30年ほど前、私が大学で教育心理学を学んでいた頃は、「勉強したときにお金でご褒美を与えると、子どもはその刺激に慣れてしまい、やがてしなくなる。勉強させるためには金額をつり上げていかなければならなくなり、そのうちご褒美効果がなくなってしまう」と習いました。どちらかというと「お金をご褒美に勉強させることは、すべきではないこと」と捉えられていたのです。


続きは有料会員の方がご覧いただけます

宮本毅
宮本毅 専門家・プロ

1969年東京生まれ。武蔵中学・高等学校、一橋大学社会学部社会問題政策過程卒業。大学卒業後、テレビ番組制作会社を経て、首都圏の大手進学塾に転職。小学部および中学部で最上位クラスを担当し、多数のトップ中学・高校に卒業生を送り込む。2006年に独立し、東京・吉祥寺に中学受験専門の「アテナ進学ゼミ」を設立。科目間にある垣根は取り払うべきという信念のもと、たった一人で算数・国語・理科・社会の全科目を指導している。また「すべての子どもたちに自発学習を!」をテーマに、月一回の公開講座を開催し、過去3年間でのべ2000名近くを動員する。若い頃からの変わらぬ熱血指導で、生徒たちの「知的好奇心」を引き出す授業が持ち味。

■著書

『はじめての中学受験 これだけは知っておきたい12の常識』(ディスカヴァー・トゥエンティーワン)
『中学受験 同音異義語・対義語・類義語300』(中経出版)
『文章題最強解法メソッド まるいち算』(ディスカヴァー・トゥエンティーワン)
『中学受験 ゴロ合わせで覚える理科85』(KADOKAWA出版)
『中学受験 ゴロ合わせで覚える社会140』(KADOKAWA出版)
『ケアレスミスをなくせば中学受験の9割は成功する』(KADOKAWA出版)
『合格する子がやっている 忘れない暗記術』(かんき出版)

この記事の著者

フリーライター。子供の誕生をきっかけに、わが子の成長に合わせ、ベビー雑誌、育児・教育雑誌、塾専門誌で取材執筆。6年前に子供の中学受験を経験したものの、国立大学の附属中学で併設高校が無かったため、その3年後に“高校受験生の母”、またその3年後に“大学受験生の母”も体験。中・高・大の3つの受験を知る受験ライター。