問題文の誤読、忘れ物……。不注意、ケアレスミスが多い子にどうしたらいい?|今一度立ち止まって中学受験を考える
「塾に行くのに忘れ物をしがち……」「問題文をきちんと読めば、解けた問題だったのに不正解」―― こういった子どもの不注意やミスに、頭を抱える親御さんは多いでしょう。ケアレスミスが多い子対して、どのようにアプローチすればよいのでしょうか。
ミスする前提の仕組みづくり
ケアレスミスというと「だたの不注意」といったイメージで、「注意すれば直るハズ」と考える親御さんもいます。しかし、実際はそんなに単純な話ではないことが少なくありません。たとえばケアレスミスが多い子は、生活の中でも注意散漫で、忘れ物をしがちだったりします。ただ、だからといって、その子がほかの子よりも、劣っているというわけではありません。
そもそも人間はミスをしやすい生き物です。だから世の中には、人がミスをすることを前提に、ミスをしても誤動作をしないように設計された製品がいくつもあります。たとえば、キッチンの水道のレバーは上げないと水が出ません。ひと昔前まではレバーを下げるタイプのものもありましたが、ちょっとモノが当たると水が出っぱなしになってしまうというトラブルが起こるため、わざわざ上に上げないと水が出ないようにしたのです。
電子レンジも同じですね。扉を開けたままで加熱できないのは、不注意による誤動作防止のためです。このようにミスすることを前提にした仕組みを作っています。この仕組みにしたがって行動し、それを習慣にすれば、ミスも減るという構図です。こうした身の回りにあるミス防止の機構は、普段の行動や勉強でも応用できます。
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