
偏差値はぶっちゃけ上がるの? 偏差値に関する悩み&ありがちな勘違い|今一度立ち止まって中学受験を考える
模試の結果のたびに気になってしまうのが、偏差値です。親も子も、その値を見て一喜一憂しがちですが、偏差値がどういうものなのか、今一度確認したいところです。
Contents [hide]
- 偏差値は、試験の平均点を基準に自分が今どの位置にいるかを知るもの
- 成績層で偏差値UPの難度は異る
- 偏差値が伸び悩んでも、過去問の相性が良ければ望みあり
偏差値は、試験の平均点を基準に自分が今どの位置にいるかを知るもの
「前回の模試よりも偏差値が下がってしまった」
「前回の模試よりも点が取れたのに、偏差値が下がった」
「偏差値の推移が凸凹している……。大丈夫だろうか」
このように、子どもの模試の結果が戻って来ると、まず目が行ってしまうのが偏差値でしょう。ところが、この偏差値のことをよくわかっていらっしゃらない親御さんが少なくありません。偏差値とは、テストを受けた集団の中で、自分がどれくらいの位置にいるかを表す数値です。模擬試験の平均点を偏差値50とし、平均点からどれくらい高い(または低い)点だったかを見て、その時点の受験生のポジションを相対的に把握します。
よく「前回の模試よりも点が取れたのに、偏差値が下がってしまって……、どうしてでしょうか?」という質問を受けますが、得点が良ければ偏差値が上がるというわけではありません。
たとえば、国語のテストで80点が取れたとしても、平均点が80点であれば偏差値は50です。逆にテストで50点しか取れなくても、平均点が40点なら、偏差値は上がります。ただ、実際はそこまで極端な平均点のブレは出ません。どの模試も平均点が60点くらいになるように、基本問題と応用問題のバランスを考えて作問をしているからです。
また、偏差値はその模試を受ける母集団によって数値が変わります。中学受験では難関校を狙う子が集まるサピックス模試、上位校・中堅校をボリュームゾーンとする四谷大塚模試、中堅下位校までカバーしている首都圏模試と主に3つの模試があり、それぞれの模試の偏差値は10ポイントほど異なります。
成績層で偏差値UPの難度は異る
とじる
お気に入り機能は
会員の方のみご利用できます
会員登録のうえログインすると
お気に入り保存できるようになります。
お気に入りのコンテンツは、
マイページから確認できます