学習 連載 中学受験のツボ[社会編]

【小4社会/地方のくらし】地域の特徴を体験で学ぶ|中学受験のツボ[社会編]

専門家・プロ
2022年7月05日 池田良輔

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。 社会編 吉崎正明先生池田良輔先生茂山起龍先生が担当します。
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国語算数理科

中学受験の4年生の社会のカリキュラムでは、前半部分に「あつい地方のくらし」のような、気候の特徴ごとに地域を見ていく単元が続きます。

これらの単元は、子供たちの理解に差がつきやすいところです。旅行や引っ越しなど、実感を伴う経験の差(体験の差)が、理解の差に直結しやすいからです。

この経験の差(体験の差)を埋めるには、家庭で復習や個別のフォローが必要になってきます。ここでは地域の気候的な特徴を、家庭で知識化する効果的な方法を紹介します。

4・5年生が、体験学習のチャンス

前段で体験の蓄積が大事だと申しましたが、とはいえ、すべての地方を旅行して体験するのは難しいでしょう。家庭でできることには時間的にも経済的にも限界があります。

ただ、受験勉強が本格化する前の4・5年生のうちであればチャンスがあるはずです。私は気候的特徴が大きく異なる2カ所を家族で旅してみることをおすすめしています。

それぞれの旅先で自分の居住地と異なる気候や環境を感じて、その地域らしい体験や食事を目いっぱい満喫しましょう。そして宿泊先で過ごす時間や、旅先から帰ってきたら、自分の居住地とその場所とで違いを感じたことを家族で会話のネタにして、振り返ってみましょう。

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池田良輔

池田良輔

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SRP教育研究所 文系主任。既存の学習塾への疑問からSRP教育研究所の立ち上げに参画、文系代表を務める。教育哲学・教育社会学・教育史学等の複合領域が専門基盤。ある思想家の「消費者マインドの助長や蔓延が教育を危機に向かわせている」という主張に共感し、「学びの活性化」を授業の最重要目的として、チャレンジを続ける。長野県の喬木村出身で、「関東地区喬木村ふるさと会」幹事でもあり、東京の自治体や私学のお子さんの、自然体験を通じた豊かな学びの機会創出を画策中。