学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小6算数/全般】もったいない失点対策「反省ノート」のすすめ|中学受験のツボ[算数編]

専門家・プロ
2022年7月19日 杉本啓太

0
保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。 算数編 杉本啓太先生有賀隆夫先生が担当します。
- 算数以外の3教科はこちら -

国語理科社会

今回は、前回お伝えしたミスなどによるもったいない失点」(以降「取りこぼし」と表現)について、具体的な対策方法ご紹介します。

ぜひ、お子さんと一緒に取り組んでもらえたらと思います。

「反省ノート」の作成のすすめ

前回は、「メンタル面が原因の取りこぼし」を改善していく手順について、以下のようにお話ししました。

  1. 一つひとつの失敗の原因を考え、問題を思い出せる程度に抽象化する
    (例:問題文の「正方形」という条件を見逃した⇒問題文を読まず図形だけしか見ていなかった、など)
  2. 具体例とともに定期的に思い出し、忘れないようにする
  3. 演習を積み、「解いている途中に過去の失敗を思い出す」「正しいやり方で問題を解く」ことを習慣化する

この「1」の 失敗の抽象化の具体的な方法として、私はお子さんとご家庭に、以下のような「反省ノート」の作成をおすすめしています。

※画像をクリックで拡大できます

毎回テスト直しのあとに、注意ポイントと、実際の問題や間違えた内容(図やグラフも可)を書き加えていきます。

反省ノートは、きれいにカテゴリー分けはしなくても大丈夫です。典型題の解法忘れなどがあれば、それも記載しても良いでしょう。

この反省ノートは、解き直しをするノートではありませんので、間違えた問題や解き直しを全て記載するのではなく、上の画像のようにポイントだけにしぼります。

続きは会員の方のみご覧いただけます

0
杉本啓太

杉本啓太

  • 専門家・プロ
  • この記事の著者

株式会社ORA-Trio代表。家庭教師。灘高校から東京大学理科二類進学、同大学農学部卒業。大学時代は社会教育団体にて子どもの教育支援に携わりつつ、家庭教師・塾講師としても活動。卒業後は外資・日系コンサルティングファームに勤務しながら、土日は家庭教師としての活動を継続。その後プロ家庭教師として独立。学科指導だけでなく、学習の計画策定・環境作り・親御様の関わり方・生徒の性格起因の課題など、抽象的な問題の整理と解決を得意とする。2023年2月、模試結果分析を中心とした家庭学習コンサルティングを手掛ける株式会社ORA-Trioを設立。