
【小5国語/国語力アップ】解く力を伸ばすには「随筆」がおすすめ|中学受験のツボ[国語編]
こんにちは、松尾です。
今回は、国語の文章問題で高得点をとるために必要な「解く力」についてお伝えします。
5年生のお子さんが「解く力」を身につけるために重要なのは、「客観的に」問題を解く こと。そのためにおすすめなのが随筆です。
そこで、随筆のなかでもよく出題される「筆者の感想・意見に関する問題」を使って、客観的に問題を解く力を伸ばすポイントについて、お話ししていきます。
Contents [hide]
- 随筆とは
- 物語に近い随筆(出来事と筆者の感想)
- 説明文に近い随筆(事実・経験と意見)
- 問題
- 考え方
- 答え
- まとめ
随筆とは
随筆とは、事実や経験に基づいて、感じたことや考えたことを自由な形式で述べた文章のことをさします。
ひとことで随筆と言っても、視点や表現などは筆者によってまちまちですが、中学受験の国語の問題として考える場合は「物語に近い随筆」、「説明文に近い随筆」の2つに分けて考えるとよいでしょう。
「物語に近い随筆」は、筆者の身のまわりの出来事から筆者が感じたことを述べる文章です。「説明文に近い随筆」は、ある事実や筆者の経験をもとに、筆者が考えたことを述べたものです。
筆者の感想を読み取るのか、考えを読み取るのかの違いはありますが、筆者が「何について」「どのようなこと」を感じたのか、考えたのか。これらを文中から理解することが重要である点は共通しています。
物語に近い随筆(出来事と筆者の感想)
まずは「物語に近い随筆」で、筆者の感想を答える問題を見ていきましょう。
問題
【本文】
追い込みにかかっていた仕事に区切りをつけ、私が一週間目に見舞った時、母はひとまわりも小さくなった顔で、ベッドに坐っていた。この日は、よそにかたづいている妹もまじえて姉弟四人の顔がそろったのだが、辛いのは帰りぎわであった。
※向田邦子「お辞儀」『父の詫び状』より
【問】
病気の母に対する筆者の思いが最もよく表れた表現を文章中から探しなさい。
考え方
まず出来事を確認すると1文目に「見舞った」とあるので、「私が病気の母を見舞った」という出来事に関する話だとわかります。
とじる
お気に入り機能は
会員の方のみご利用できます
会員登録のうえログインすると
お気に入り保存できるようになります。
お気に入りのコンテンツは、
マイページから確認できます