学習 連載 中学受験のツボ[国語編]

【小6国語/物語文】心情を理解するにはココに注目しよう|中学受験のツボ[国語編]

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2022年8月16日 住岡大輔

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。 国語編 松尾吉久先生、住岡大輔先生、茂山起龍先生が担当します。
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算数理科社会

6年生の夏、いかがお過ごしでしょうか?お弁当づくりや送り迎え、塾の課題を一緒に確認するなど、大変かと思います。実りのある夏になるよう頑張りましょうね。

この夏のうちに力をつけておきたいのは、物語文の「心情の読み取り」です。

物語文で聞かれることの多くは、この「心情」。どうにか超えていきたい壁です。

何に注目して、どのように理解していけばいいかをアドバイスします。お子さんがひと皮むける夏にしましょう。

心情を読み解く3つのカギ

心情を読み解くには、「うれしい」「悲しい」といった直接的な言葉以外にも、

(1)セリフ
(2)行動
(3)情景

この3つがカギです。

それではいきましょう!

(1)セリフ

まず1つめのカギは「セリフ」です。セリフそのものだけでなく、前後の地の文もふくめて確認するようにしましょう。

たとえば、「ありがとう」だけではどんな気持ちかを判断できませんよね。

「ありがとう」と太陽のような笑顔で言った。

であれば、明るいイメージが出るので、うれしい気持ちも伝わります。

このように、セリフと地の文を合わせて心情をつかんでいきましょう。

声優になったつもりで、音読をさせて、どのようにセリフを読んだらいいかを実際にやってみるのも効果的ですよ。

私も、自宅で予習しているときに困ったら、声に出して読んでいます。

高校のときに演劇をやっていたせいかもしれませんが、意外と理解しやすくなるものです。

(2)行動

2つめのカギは「行動」です。

たとえば、「泣く」であれば、どんな感情をイメージするでしょうか?

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住岡大輔

住岡大輔

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NPS成田予備校講師。個別指導Axisで指導スキルを磨き、中学受験から大学受験までの国語・社会を担当。中学受験では偏差値30台の生徒から偏差値60台の生徒まで幅広く経験。現在は、NPS成田予備校にて国語・社会を中心に指導。国語は「必要のない言葉は文章にない」「文法を使って読んでいこう」をキーワードに、文章を忠実に読む細かな読解法を実践。生徒を第一に思った指導方針でとことん生徒に付き合っていく熱意も持ち合わせている。それぞれの生徒に合わせた指導法で成績アップ、志望校合格へ導いてきた。