【小5算数/売買算】言葉を覚えて、売買の仕組みを理解する|中学受験のツボ[算数編]
髭之教育会代表の有賀隆夫です。
大人にとっては当たり前のことなのに、子供には未知の世界。
そんな売買算についてお話ししようと思います。
1. 原価、定価、売値、利益って何?
ぼくの場合は、売買算の導入段階で一度「お店屋さんごっこ」をします。
「1000円で買ってきた消しゴムをいくらで売る?」
「800円。だって高いと売れないかもしれないから」
ウソみたいな話ですが、これ、子供たちにわりと多い答えなんです。
商売は「儲けることが目的」という前提がないからです。
このように、売買は子供になじみのないことなので、まずは売買算にでてくる特殊な言葉の意味を理解させなければなりません。
原価(仕入れ値):売るための商品を買ってきた金額
定価:商品を売りたい金額
売値:実際に売った金額
利益:最終的に原価に対してプラスになった金額
売買算が苦手な子には、言葉の意味を確認するところから始めさせるとよいでしょう。
2. 利益はのせるもの、値引きは取るもの
問題:
1000円で仕入れた商品に30%の利益を見込んで定価をつけました。売れなかったのでその後2割引で売りました。次の問いに答えてください。
(1)定価はいくらですか。
(2)実際の利益はいくらですか。
定価のつけ方
「30%の利益を見込む」という言葉から、子供の戸惑いはスタートします。
「何をどう30%すればいいの?30%は0.3だからかければいいのかな」
ということで
1000×0.3=300
「できた!定価300円」
保護者の方も見たことがあるやり取りかもしれません。
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