無意識に口に出てしまう親のネガティブワード、どうしたらいい?|今一度立ち止まって中学受験を考える
「なかなか勉強を始めようとしない」「塾に通っているのに、一向に成績が上がらない」「子どもにやる気を感じられない」など、理想の受験生とは遠いわが子を見て、あれこれ言いたくなる親御さんは多いことでしょう。しかし、「親だから何でも言っていい」というわけではありません。親が無意識に言ってしまうネガティブワードが、子どもの自己肯定感を下げたり、やる気を損ねたりすることもあるからです。
「いつも、あなたは○○だから」
塾で中学受験の勉強をするようになると、毎週のように大小さまざまなテストの結果が返ってきます。子どものテストが返ってくると保護者として気になるのが点数です。良い点を取っていれば褒めたり、ねぎらいの言葉をかけたりするのでしょうが、悪い点を取ってきた場合はついつい愚痴をこぼしがちです。
「いつも国語が点を取れないね……。本当に国語が苦手なんだから」、そんな言葉を投げかける親御さんもいます。言っている本人からすれば、少し心の声がこぼれた程度なのかもしれませんが、言われた子どもは複雑な気分になります。親の言葉に影響され、「どうせ私は国語が苦手だもん。頑張っても意味がない」と投げやりになることもあります。
塾に通わせ、日頃から懸命にお子さんの受験サポートをされている親御さんの立場を考えると、「どうにか成績を上げたい」という気持ちはわかります。しかし、大人でもそうですが、自分の欠点を指摘されて、平然としていられる人はそういません。だからといって何も触れなくていいのかといえば、それも違います。伝えるべきことは、伝えた方がいい。しかし伝え方には注意が必要だということなのです。
子どもに何か欠点を伝えたいときは、できるだけ笑顔で、明るいトーンで伝えるように心がけましょう。たとえば、次のような伝え方だったらどうでしょう? 愚痴っぽく伝えたり、ガミガミ言ったりするよりは、お子さんは素直に話を聞けるのではないでしょうか。
とじる
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