学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小6算数/文章題】表を使った情報整理のすすめ|中学受験のツボ[算数編]

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2022年9月12日 杉本啓太

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。 算数編 杉本啓太先生有賀隆夫先生が担当します。
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国語理科社会

こんにちは、杉本です。

今回のテーマは「表を使った情報整理」です。

算数の文章題を習うときに、情報整理の方法もいろいろと習うと思います。たとえば、線分図やダイヤグラム、面積図などですね。

ただ、こうした情報整理の方法のなかでも、「表」は少し注意が必要です。

どういうときに「表」をつかう?

「表」をつかった情報整理は注意が必要なのはどうしてかというと、「このようなときは表を使おう」というように、使う問題の分類も含めて塾で習うことが少ないように感じるからです。

実際、「教材の解答例では表を使っている。でも、子どもはそれが思いつかないみたいで、手が止まってしまっている」といったケースが多いのではないでしょうか。

「表」はあくまでも問題を整理するための方法であって、「表を書いたあと、どう考えていくか」は、問題によって異なります。解法(答えの出し方)とセットになった図などと違って、表は書いたあとも解くために頭をひねらなければなりません。

ただ、表を書くことで情報を整理できる問題は非常に多いので、図などと同様にぜひ身につけておいてほしいですね。

ここからは具体的な例題をもとに、表を使った整理が有効な問題についてお話しします。お子さんと、「この問題は表で整理できるんじゃない?」と話しながら一緒に書いてみてください。

1. 全体を分類する情報が2種類ある問題

まず、表が有効なケースとして、「全体を分類する情報が2種類ある問題」があります。

たとえば、次のような問題ですね。

【問1】
45人のクラスのなかで、海と山のどちらが好きかのアンケートをとりました。海が好きな人は24人、海が好きな女子と山が好きな女子の比は5:3、海が好きな男子と山が好きな女子は同じ人数でした。このクラスの男子は何人でしょう?

ここでの2種類の情報とは「海が好きか、山が好きか」「男子か、女子か」です。

この問題には、海好き男子、山好き男子、海好き女子、山好き女子と全部で4種類の人がいます。これを頭の中だけで考えるのはちょっと大変ですね。

そんなとき、次のような表をつかった整理をおすすめしています。

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杉本啓太

杉本啓太

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株式会社ORA-Trio代表。家庭教師。灘高校から東京大学理科二類進学、同大学農学部卒業。大学時代は社会教育団体にて子どもの教育支援に携わりつつ、家庭教師・塾講師としても活動。卒業後は外資・日系コンサルティングファームに勤務しながら、土日は家庭教師としての活動を継続。その後プロ家庭教師として独立。学科指導だけでなく、学習の計画策定・環境作り・親御様の関わり方・生徒の性格起因の課題など、抽象的な問題の整理と解決を得意とする。2023年2月、模試結果分析を中心とした家庭学習コンサルティングを手掛ける株式会社ORA-Trioを設立。