学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小6算数/グラフ】グラフを理解する、グラフを使うことを意識しよう|中学受験のツボ[算数編]

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2022年9月09日 杉本啓太

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。 算数編 杉本啓太先生有賀隆夫先生が担当します。
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国語理科社会

こんにちは、杉本です。今回のテーマは「グラフ」です。

中学受験の算数の問題の中には、点の移動(三角形の面積と時間の関係のグラフ)や、水量(水の量と時間の関係のグラフ)など、問題文と一緒にグラフが与えられる問題があります。

このような問題では、「ここを問いたい」という出題者の意図を読み取ることが解法に直結することが多くあります。

具体的には、

・「グラフのこの点で、実際に何が起こっているか」を理解できるか?
・「グラフを使って問われている値」を出せるか?

といったものですね。

今回は実際の問題を見ながら、そのような「出題者の意図」の例、そして解法例についてお話しします。

このタイプの問題はかなり「型」が決まっていて、似た問題が出ることも多くあります。

ぜひお子さんと一緒に例題にもチャレンジしてみてください。

1.グラフの各点で「何が起こったか」を考えて、理解する問題

まずはグラフの各点で「何が起こったか」を考える問題です。

次の例題を見てください。

※画像をクリックで拡大できます

この問題を解くためには、7.5秒、12.5秒など、時間がわかっているときに何が起こっているかをはっきりさせる必要があります。(点Pはどこにいて、三角形CPDはどのような三角形になっているか)

そのためには、点Pの移動にしたがって三角形CPDの面積がどのように変化するかを考えるとよいでしょう。

具体的には次のようなものですね。

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杉本啓太

杉本啓太

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株式会社ORA-Trio代表。家庭教師。灘高校から東京大学理科二類進学、同大学農学部卒業。大学時代は社会教育団体にて子どもの教育支援に携わりつつ、家庭教師・塾講師としても活動。卒業後は外資・日系コンサルティングファームに勤務しながら、土日は家庭教師としての活動を継続。その後プロ家庭教師として独立。学科指導だけでなく、学習の計画策定・環境作り・親御様の関わり方・生徒の性格起因の課題など、抽象的な問題の整理と解決を得意とする。2023年2月、模試結果分析を中心とした家庭学習コンサルティングを手掛ける株式会社ORA-Trioを設立。