学習 連載 中学受験のツボ[国語編]

【小4国語/物語文】「変化」を見つけて、心情を正しく読み取ろう|中学受験のツボ[国語編]

専門家・プロ
2022年9月14日 住岡大輔

1
保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。 国語編 松尾吉久先生、住岡大輔先生、茂山起龍先生が担当します。
- 国語以外の3教科はこちら -

算数理科社会

こんにちは、住岡です。

今回は、物語文を解くうえで「心情把握」と同じくらい大切な、「変化」についてお伝えしたいと思います。

物語文で大事なことは?

お子さんは物語文が苦手ですか? それとも得意でしょうか?

得意・不得意をわける境目で思いつくのは、心情把握の部分です。問題でもよく聞かれますよね。

物語文が苦手な子は、たいてい登場人物の気持ちに共感できません。

つまり自分自身の目線で読んで、「登場人物の気持ち」ではなく、「自分の気持ち」で考えてしまう。その結果、登場人物の気持ちと一致しない……なんていう悩みを抱える子は多いです。

心情理解ができるかできないかで、物語文の理解は大きく差がつきます。

でも、その心情理解と同じくらい物語文で大事なのが「変化」です。

この「変化」を掴むことは、実は心情の理解にもつながる部分なのです。

物語文で大事な要素「5W1H」

まず、物語文で大事な要素として、5W1Hがあります。

When:いつ
Where:どこで
Who:だれが
What:なにを
Why:なぜ
How:どのように、どうした

これらの要素の変化を見つけるのが今回のポイントです。

塾の授業やテキストでは「場面」と言われます。

続きは会員の方のみご覧いただけます

1
住岡大輔

住岡大輔

  • 専門家・プロ
  • この記事の著者

NPS成田予備校講師。個別指導Axisで指導スキルを磨き、中学受験から大学受験までの国語・社会を担当。中学受験では偏差値30台の生徒から偏差値60台の生徒まで幅広く経験。現在は、NPS成田予備校にて国語・社会を中心に指導。国語は「必要のない言葉は文章にない」「文法を使って読んでいこう」をキーワードに、文章を忠実に読む細かな読解法を実践。生徒を第一に思った指導方針でとことん生徒に付き合っていく熱意も持ち合わせている。それぞれの生徒に合わせた指導法で成績アップ、志望校合格へ導いてきた。